G1周年記念競走展望

【多摩川G1 ウェイキーカップ】インターンシップ参加者が舞台裏に“潜入”

[ 2017年8月30日 05:30 ]

ボートレース多摩川を訪れたスポニチのインターンシップに参加した大学生9人
Photo By スポニチ

 見て、聞いて、体感した!  この夏、スポニチのインターンシップに参加した大学生9人が、熱戦の舞台となるボートレース多摩川(東京都府中市是政)を訪問。就職活動に向けた職業体験の一環として学ぶ学生たちは、全員がボートレース初体験。やや緊張した表情で場内に足を踏み入れた。

  まずはスポニチレース部のボートレース担当、大野順平記者のレクチャー。担当13年で競技への愛情が深い大野記者は、確率論「モンティ・ホール問題」を紹介し「直感と論理は違うが、予想するにあたっては直感も大事にしてほしい」と解説した。

  さらに、ボートレースのルールや予想の指針となるようなデータ収集法、選手の日常生活について、スタート展示の見方など熱心に説明し、9人は何度もうなずきながらメモしていた。

  取材当日は一般戦の開催日。普段は入れないピットに特別な許可を得て“潜入”した学生たちはエンジン音の迫力や水しぶきに大興奮。レーサーたちが協力しながらボートを運び、真剣な表情で整備し、気合を入れてレースに臨んでいる様子を取材した。武蔵野大の村山さんは「舞台の裏側も見られていい経験になった」と声を弾ませた。

  1階「ウェイキープラザ」では、展示してあるボートに興味津々。選手たちが正座の格好でボートに乗り、ターン時には体を大きく傾けて操縦することを知り、驚きの表情。実際にボートに乗った神田外語大の綾部さんは「全く周りが見えないし、左半身ばかり鍛えられそう」と話し、飯島さんも「ハンドルが固く、波の抵抗もあるので難しい」と驚いていた。

  続いてスタンドに出て、大時計の近くでレース観戦。エンジン音や水面を滑るように進むボート、ターンの迫力に息を飲む。城西大の杉原さんは「水しぶきを感じた」と笑みを浮かべた。

  そして待望の舟券購入体験。大野記者からオッズの見方やマークシートへの記入方法、出走表に記載された情報について教わり、いよいよ人生初の舟券購入タイムだ。選手がA1級からB2級までいること、男女混合戦があること、直近の成績、スタート展示で得た感触などを加味して挑戦した。この日のレースは予想外の展開も多く、学生たちは一喜一憂。2連単を的中させた駒大の寒川さんは「情報を知ってから来ると楽しい」とうれしそうだった。「競馬も好き」という昭和女大の下山さんは「予想は難しかったが、楽しめた」と笑い、武蔵野大の柳さんは「いざやってみると楽しかった!」と振り返った。

  ボートレースなどの公営競技が単なる予想の対象だけでなく、選手たちがアスリートとしてストイックに生活していること、運営サイドの集客へ向けた努力、来場者の熱意などを感じ取った様子。ボートレース多摩川のオリジナルキャラクターが「静波まつり」であることも全員が覚えた。城西大の吉川さんは「体重制限など厳しいことが分かった」と話し、神田外語大の小林さんは「ちゃんと調べてから参加すると、ハマる気持ちが分かる」と語り、笑顔で帰路に就いた。

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