無名漫才師トミーズを売り出してくれた上岡龍太郎さん 用意した型破りな舞台「全国ネットやで」

[ 2023年6月3日 18:26 ]

トミーズ雅
Photo By スポニチ

 お笑いコンビ「トミーズ」の雅(63)が、3日放送のMBSテレビ情報バラエティー「せやねん」(土曜前9・25)に出演。「恩人」という元タレントの上岡龍太郎(かみおか・りゅうたろう、本名小林龍太郎=こばやし・りゅうたろう)さんが5月に亡くなっていたことを悼んだ。

 番組では「上岡龍太郎伝説」を語り合い追悼。その中でトミーズ・雅は「本当に恩人」と、若手時代の話を振り返った。20歳台後半のころ、漫才を本格的に作り込んだが、披露する場がない。自信作は30数本あったが、仕事はなし。「その時に声をかけて頂いて、『EXテレビ』(エックステレビ)で“日本で一番面白い漫才”と(紹介してくれた)。全然、売れてない時やで。全国ネットで“トミーズというのがいますから”って」と紹介したという。

 そして上岡さんは「20分の漫才を2本やってもらいますから」と説明し「まずはCM、と。ほんで、まだ降りてきて、とにかく20分の漫才を2回しますから、もう1回CMって。CMを使い切って。全国ネットやで。売れてない時やで」と、若手漫才師に対して、何とも破天荒すぎる配慮を見せた。

 当時は無名だったトミーズだが、20分の漫才を2本成功させると「ほんなら、世の中が変わって」と雅。「2年後にはいいとものレギュラー。東京にも行けて、現在に至る」と説明した。

 当時について相方の健も「むっちゃ緊張した」というが、実は裏には上岡さんの配慮もあった。「用意するセットや、舞台の高さ、お客さんの数、やりやすいように言うてくれ。お客さんも何歳の人を何人か言うて」と、わざわざ要望を聞いて、実際に200人の女性観覧者を集めるなど、裏で尽力してくれた。

 さらに番組を始める前に、上岡さんは「“面白くないもの”はテレビで面白くできる。編集や、声入れ、色々ある。でも、テレビの限界は“面白いもの”は半減するから。ごめん、って言いはってん」と、トミーズに先に“謝罪”したという。雅は「すごい人だった。だからというて、お前顔出せ、とか何も言わない」と気遣いの人だったことも明かしつつ「2007年のノックさんのお別れ会以来、僕は会ってないけど、恩人です」とキッパリ話した。

続きを表示

「美脚」特集記事

「STARTO ENTERTAINMENT」特集記事

2023年6月3日のニュース