辛坊治郎氏「今年1年を占うのは物価の動向次第」 自身が注目の物価指標は「1パック10個入りたまご」

[ 2023年1月10日 19:11 ]

辛坊治郎
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 キャスターの辛坊治郎氏(66)が10日、ニッポン放送「辛坊治郎ズーム そこまで言うか!」(月~木曜後3・30)に生出演。物価について言及し、「今年1年の政治、社会、経済全部を占うのは物価の動向次第だと。物価が上がり続けたらいろんな意味でこの社会はとんでもないことになるぞと、予言をしてるんです」とコメントした。

 2023年1~3月までの物価上昇は織り込み済み。ただ、問題は「4月以降も上昇ペースが続くとなると必ず金利はさらに上がってきます。日本は今金利が上がると、企業も政府も日銀も、どこも、どうにもならない状況になりつつありますから」と警鐘を鳴らす。

 「ちょっとまずいなと思う」と前置きし、「物価が上がっている原因がロシアのウクライナ侵攻による資源価格の上昇って、よく決まり文句でいうじゃないですか。ところが多くの資源価格は去年の2月24日のウクライナ侵攻以前に戻っているんですよ」と話した。

 最近注目している日本の物価指標として1パック10個入り「たまご」の価格だという。自身の住居近くのスーパーでは「去年の年末198円。年明け一発目に見に行ったら208円。昨日9日は288円」と直近のリサーチ結果を報告。価格上昇の理由は、鳥インフルエンザによる殺処分と円安による餌代高騰。加えて「今なら値上げしても消費者は付いてくるっていうのがどっかにあるんだと思います」と分析する。

 1パック10個入り288円は「相当な値段ですよ」としつつも、アメリカの500円越えと比較し“軽傷”と表現。しかしながら「値段は1回上がるとなかなか元に戻らない。この値段でも消費者がついてくると判断したら、スーパーも生産者も長年値段が上がらなくて悩んでいたから“288円でも売れるんじゃん”と思った瞬間に一つの指標になる」と持論を展開した。

 改めて、今年物価が動きは政治や経済など、「すべてを占うという意味では“ちょっとまずいよね”という数字がいくつも現れている」と黄色信号点灯と言わんばかりに話す辛坊氏。今後の物価動向が注目される。

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