「ブラを捨て…」旅作家・歩りえこ 四十路ヘアヌードで新たな一歩 今も「ノーパンです」

[ 2022年11月19日 16:00 ]

旅作家でタレントの歩りえこ
Photo By 提供写真

 20代でバックパッカーとして世界を旅した「旅ドル」こと、旅作家でタレントの歩(あゆみ)りえこ(41)が、初のヘアヌード写真集を出版するなど、一人の女性として新たな道を歩んでいる。新型コロナウイルスの毒性の“弱毒化”が指摘され、渡航制限の緩和が世界的に進む中、2人の子供と出かける旅も楽しみにしている。

 2012年発行の著書「ブラを捨て旅に出よう~貧乏乙女の“世界一周”旅行記~」が16刷4万2000部のロングセラーとなっている歩。強盗に刃物を突きつけられるなど、危険な目に遭いながらも94カ国を回った波瀾万丈の物語は、20年に水原希子(32)主演で動画配信サービスのHuluでドラマ化。今も多くの読者を引きつけている。

 印象的なタイトルは、学生時代に所属したチアリーディング部で全米選手権に出場した際、現地をノーブラで闊歩(かっぽ)する米国女性の自由な姿に感銘を受けて名付けたものだ。今も「ノーブラ、ノーパンでいることが多い」といい、この日の取材も「ノーパンです」と明かした。

 今年7月には初のヘアヌード写真集「スフィア」を出版。20代からグラビアの水着撮影は経験しているが、一糸まとわぬ裸は初めて。「30代に入った頃にもオファーはありました。でも、どうしても踏ん切りがつかなかった。まだ結婚も出産もしておらず、女性としていろいろ経験できていないことが、引っ掛かっていました。それでも当時、テスト撮影まではやってもらって、すごく芸術的に撮ってもらい、いつか出したい気持ちはあった」と振り返る。

 その後、13年に台湾人男性と結婚し、1男1女を出産。17年には離婚も経験した。40代に入り、再びヘアヌードのオファーが来たことに「驚きました」としつつも「ちょうど祖母が亡くなった時期でもあり、いつかは消える肉体を表現しておきたいと思いました」と即断した。

 2児の母で40代の裸を見せることに世間の批判も予想したが「気にしないことにした」。写真集が出た今は、むしろ居心地の良さを感じている。「背負っているものを下ろした気楽さがあります。もう隠すものがないですから」とほほ笑んだ。20代の頃の自分と違う魅力があると感じている。「じゅく(熟)れた子持ち女性の、包み込むようなセクシーさという魅力もあると思います」と胸を張った。

 「ブラを捨て…」でも明かしているが、歩は心臓の電気信号が伝わりにくい疾患を抱えている。1日のうちに何度か心臓が止まることがあり、すぐにまた動き出す。「15歳の時、将来的にはペースメーカーが必要になる可能性があると伝えられました。それは今も変わりません」と明かす。命は永遠ではない。今この瞬間が元気であっても、いつそうでなくなるか分からない。「だったら、やりたいことからやって行こうと思いました。だから旅に出たんです」と語る。「旅と人生は同じ。失敗してもいいから、やってみようというのが私の考え。また次、旅に出たらいいじゃないですか」と力を込めた。

 本業の旅行も再開間近だ。新型コロナウイルスが変異を重ねる中で重症化するケースが減ったことや、ワクチンが普及したことで、各国で渡航制限の緩和が進む。「感染拡大の状況を見ながらではありますが、どこから行こうか考えています」。まずは「友人の家に荷物を置きっぱなしの台湾に行かなくちゃ。部屋をかなり圧迫してるみたいなので」と苦笑い。

 今は、一人で世界を旅した20代の頃と違う楽しみがあるという。「もちろん一人旅の楽しさはありますが、一人だと“もっともっと”と満足することない。でも子供たちと一緒なら、一人では感じることのなかった幸福と満足がある。楽しんでくれているのかなあと分かると私もうれしい」。コロナ下でも都内や関東近郊などに何度か出かけてきたが、2人の子供たちとの旅行を本格的に楽しめると期待している。

 ◇歩りえこ(あゆみ・りえこ)1981年(昭56)9月22日生まれ、東京都出身の41歳。清泉女子大卒業後、約2年間で世界94カ国を旅する。モデルやキャンペーンガールなどを経て、リエコ・J・パッカー名義でグラビアアイドルとして活動。14年に台湾人男性と結婚し、1男1女を出産。17年離婚。休学制度を利用しながら、台湾大文学院在学中。ウェブや雑誌で連載多数。1メートル60、スリーサイズは99・64・98。血液型B。

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