YOSHIKI設立の伝説のレコード会社 弟の元俳優が社長で20年ぶりに再始動

[ 2022年11月19日 05:10 ]

エクスタシーレコードを再始動させるYOSHIKIの弟で社長の林光樹

 X JAPANのYOSHIKI(年齢非公表)が設立した伝説のレコード会社「エクスタシーレコード」が20年ぶりに再始動する。社長を務めるYOSHIKIの弟で元俳優の林光樹氏(52)が本紙に明かした。86~03年に同社に所属したアーティストの旧譜を年明けに全世界配信し、新人も手掛ける。「YOSHIKIの魂がこもったレコード会社を復活させたい」と意気込んでいる。

 同社は86年、レコード会社からオファーがかからなかったX(当時のバンド名)のレコードを世に出したいと、YOSHIKIが自ら設立。その後、LUNA SEAやGLAYらが在籍し、一大勢力となった。所属バンドが一堂に会した音楽祭「エクスタシー・サミット」(88~92年)は伝説化している。

 会社としては存続していたが、03年以降は事実上、活動停止状態となっていた。再始動しようと思ったきっかけは今年5月の母親の死。光樹氏は「社長だった母に“頼むよ”と委ねられました。エクスタシーレコードのツイッターを開設してみたところ当時のファンの間で待望論が高まってきたので、やってみようと決意しました」と経緯を明かした。

 「エクスタシー・アンリミテッドプロジェクト」と題し、3つの計画を実行する。まずは旧譜の配信。米ニューヨークに拠点を置く音楽配信会社「TuneCore」とパートナーシップを結んだ。続いて新人の発掘、育成。2組のバンドと契約し、年明けに新曲を発売する。そして音楽祭の開催だ。来春の開催に向け会場を押さえたといい「エクスタシー・サミットのようなものができれば」と意気込んだ。

 光樹氏は00年のフジテレビドラマ「やまとなでしこ」にも出演した元俳優だが、02年以降はYOSHIKIの所属事務所幹部として裏方に徹してきた。優しい口調や上品な笑い方が兄によく似ている。「よっちゃん(YOSHIKI)もそうだったように、自分も自分なりに手探りで一つずつ、やれることからやっていきたい」と力を込めた。

 ≪兄・YOSHIKIの活躍が目覚ましい1年≫今年はYOSHIKIの活躍も目覚ましい。3月には日本テレビと組んだオーディションをスタート。先月開幕した英歌手サラ・ブライトマン(62)の世界ツアーにゲスト出演している。5月に母親を亡くし、失意の中、7月には日本テレビの8時間生放送の音楽番組「THE MUSIC DAY」の大トリを飾った。今月11日には「ラルク アン シエル」のHYDE(53)らと4人組バンド「THE LAST ROCKSTARS」の結成を発表した。

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