体操界の次世代を担う堀川倫太郎 中学2年生で社会人チームと異例の契約 強さの秘密は「言語化力」

[ 2022年11月19日 10:00 ]

19日放送のTBS「バース・デイ」は体操界の次世代を担う天才少年・堀川倫太郎に密着した(C)TBS
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 19日放送のTBS「バース・デイ」(土曜後5・00)は体操界の次世代を担う天才少年・堀川倫太郎(13)に密着した。

 身長136センチ。中学2年生の平均身長161センチと比較してもひと際小柄な体格の堀川だが、昨年の中学3年生以下の全国大会で個人総合日本一に輝いた。すると、13歳にして日本代表を擁する社会人チームと異例の飛び級契約を結んだ。

 五輪2大会連続個人総合金メダル、世界選手権6連覇などの偉業を達成した内村航平氏ですら社会人チームとの契約は高校進学後。堀川が中学生にも関わらず、代表クラスがひしめくトップチームから声がかかった秘密は「言語化力」にあった。

 堀川の録画した自身の演技で欠点や課題を理路整然と説明できる「言語化力」にアテネ五輪で金メダルを獲得した米田功氏は「思っている想像を超えた返答がくる。大人と会話しているような感じに近い」と唸らせるほどだ。また、自身の演技だけでなく後輩への技術指導でも複雑な修正点を瞬時に見抜き、的確に修正させる。

 堀川の類まれな「言語化力」は体操未経験の両親が授けた幼いころからの教えにあった。体の弱かった息子に体力を身につけさせるために母親の晴美さんが勧めて5歳から始めた。そこで「体操をやり始めた頃から自分の思ってることとかは、ちゃんと自分で伝えさせるようにしてます」と、常に自身の考え、思いを口にさせるようにした。

 また、練習拠点のクラブでは練習メニューが存在せず、週6日4時間から5時間の練習を全て選手の判断に託されている。選手自らの気付きや提案を促すクラブの方針が類まれな「言語化力」へとつながっていた。

 堀川が見据えるのは6年後のロサンゼルス五輪。世界の舞台で戦うため、跳馬で高難度の大技「ユルチェンコ」の習得を目指していた。実戦での成功を狙うのは2週間後に行われる新人戦。だが、練習に取り組むも簡単には成功しない。失敗と分析を繰り返して習得に挑んだが、大会2日前に新技習得を断念した。新人戦へ挑む技を急きょ変更し、急ピッチで追い込んだ。果たして新人戦の結果はいかに。

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