藤井王位 59手目の封じ手に自己最長1時間56分 王手銀取りをかけられる有利な状態

[ 2022年7月14日 05:30 ]

王位戦7番勝負第2局

王位戦第2局第1日、封じ手を正立会の深浦康市九段(左)に託す藤井聡太王位(右)。中央奥は豊島将之九段(日本将棋連盟提供)
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 将棋の第63期王位戦7番勝負第2局は13日、札幌市南区の定山渓温泉「ぬくもりの宿ふる川」で第1日を行い、3連覇を目指す先手の藤井聡太王位(19)=王将、竜王、叡王、棋聖含め5冠=が59手目を封じて指し掛けとなった。

 藤井はこの封じ手に自己最長となる1時間56分を投入。これまでの記録は昨年7月13日の王位戦第2局(旭川)での1時間13分だった。開幕局を制した挑戦者・豊島将之九段(32)が54手目に2時間55分を消費して3時間のリードを奪っていたが、その「貯金」を一気に吐き出した。もっとも場面は王手銀取りをかけられる有利な状態。形勢的にはやや指しやすい状況だ。

 定山渓温泉は82年前の名人戦第3局(木村義雄名人VS土居市太郎八段)の舞台。2度の千日手指し直し局を経ての対局で「定山渓の名局」として語り継がれている。今回繰り広げられた長考合戦も名局の系譜を受け継ぐ可能性がある。

 対局はきょう14日午前9時に再開する。

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2022年7月14日のニュース