田野優花「ピーター・パン」タイガー・リリー役 “憧れ” 宮澤佐江の後任に「期待にしっかりと応えたい」

[ 2022年7月14日 05:30 ]

ミュージカル「ピーター・パン」でタイガー・リリーを演じる田野優花(C)ホリプロ
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 1981年の日本初演から42年目を迎えるミュージカル「ピーター・パン」にタイガー・リリー役として出演する女優の田野優花(25)が作品に懸ける思いを語った。

 同役は、AKB48時代ともに活動していた宮澤佐江が2017、19、21年に演じていたこともあり、「ずっと憧れている大好きな方なので、そのような先輩の次に同じ役を演じられるというのはうれしかった」と笑顔。その一方で、宮澤を尊敬しているからこそ、今回は自分にしか表現出来ないタイガー・リリーを演じようと決意。「佐江さんには出せない部分が自分にはあるはず」と気持ちを奮い立たせ稽古に向き合っている。

 そんな宮澤からは、この役が「ぴったり」とうれしい言葉をもらったことも明かし「期待にしっかりと応えたい」。宮澤をはじめ、歴代キャストたちが積み上げてきた歴史をしっかり継承していくことを力強く語った。

 10代目の主役ピーター・パンを演じる吉柳咲良とは気心の知れた仲で、「凄くなついてくれる」と話す。吉柳にとっては今公演で卒業と集大成を飾る舞台になる。だからこそ、支えてあげたい気持ちは誰よりも強く「18歳の子が何年も主演を演じてきて、“今年で最後”って言っている。そのような素敵な場所に私が入るなんて責任重大。絶対、素敵な舞台にしないと」と意気込む。

 2015年のミュージカル「ウィズ~オズの魔法使い~」で主演を務めた際、演出家・宮本亞門氏から「もっとお客さんに夢を見させるんだ」とダメ出しされたこともあった。今作では、その教えを胸に「強く思いながら、演じないといけない」と気合十分。23日に迎える初日に向けて「子供が見て楽しんでもらえることはもちろん、子供の頃に見ていた作品を大人が今見ることで感じとることは多いはず」と呼びかけた。

 東京公演は東京国際フォーラムホールCで7月23日から8月2日まで。大阪公演は梅田芸術劇場メインホールで8月13、14日開催予定。

 ▽ストーリー ダーリング夫妻(小西遼生・壮一帆)の子供たち、ウェンディ(岡部麟)、ジョン(酒井禅功/津山晄士朗)、マイケル(遠藤希子/君塚瑠華)の部屋に、ピーター・パン(吉柳咲良)が“あるもの”を取りに忍び込んだ。ピーターは子供たちを連れ、いつまでも子供でいられる“ネバーランド”へ飛び立つ。ウェンディはネバーランドで出会った迷子たちの“お母さん”になり、タイガー・リリー(田野)率いる森の住人とも仲良くなった。しかし、ウェンディたちは、ロンドンの家に戻ることに。一方、フック船長(小西遼生)率いる海賊たちはウェンディを捕まえてしまう。それを知ったピーターは…。

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2022年7月14日のニュース