コロナ第7波襲来に発熱外来の現状は… 「インフルエンザも流行し始め、両方の検査」

[ 2022年7月14日 19:35 ]

 米ニューヨークの大学病院でコロナ治療を行う日本人医師・山田悠史氏が14日、MBSテレビ「よんチャンTV」に出演し、日本で再び感染者が急増する新型コロナウイルスについて解説した。

 この日、東京で1万6662人、大阪で9957人の感染が報告されるなど、全国の新規感染者は2日連続で9万人を超えた。“第7波”襲来に、番組では京都市内にある医院の発熱外来を取材。院長は「6月最終週から増えてきたかなと思ったら、翌週急に忙しくなった」と吐露した。発熱外来、ワクチン接種、一般外来の診療と多忙を極めている。

 同院では発熱外来受診者の9割がコロナ陽性という。院長は「第6波と違い、肺炎患者が若干増えている」と指摘。さらに「インフルエンザも少しずつ流行し始めている」とし、受診者に「今日コロナの検査して、明日インフルの検査するよ」と説明する場面も。「2つの感染症が流行するのは初めて。まったく区別かつかない」と苦労を明かした。

 肺炎患者が微増している同院での現状に、山田医師は「ワクチンの2回目接種から時間がたち、効果が薄れてきての肺炎発症が考えられる」との見方を示し、「ワクチンも時間とともにその効果は薄れる。3回目接種で肺炎のリスクは大きく下げられる」と話した。

 インフルエンザについては「ニューヨークでも一時、増加したが今は落ち着いた。楽観視してもいいのでは」とし、「コロナもインフルエンザも感染対策は同じ。基本的な予防を続けて」と助言した。 

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2022年7月14日のニュース