91歳イーストウッド 監督デビュー50年の感動大作「クライ・マッチョ」来年1月14日公開

[ 2021年9月20日 07:00 ]

「クライ・マッチョ」のワンシーン(C) 2021 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
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 5月31日に91歳になったクリント・イーストウッド最新監督&主演作の日本公開日が来年1月14日に決まった。ロデオ界の元スターを主人公にした「クライ・マッチョ」で、1971年に「恐怖のメロディ」で監督デビューしてから節目の50年、ちょうど40作目の記念作となる。

 世界中の映画人、ファンから尊崇の念を集めるレジェンド。新作の詳報がきょう20日に解禁され、敬老の日にふさわしい贈り物となった。作家N・リチャード・ナッシュが75年に発表した同名小説の映画化で、舞台は1978年の米テキサス。人生に失敗した元ロデオスター(イーストウッド)と親の愛を知らない少年(エドゥアルド・ミネット)が出会い、壮大なメキシコ横断旅を通して人間の「本当の強さ」に気付いていく感動作だ。

 配給のワーナー・ブラザース映画によれば、企画が持ち上がったのは40年以上も前。「ゴッドファーザー」や「ミリオンダラー・ベイビー」などを手掛けてきた製作者アルバート・S・ルディ(91)が原作にほれ込み、イーストウッドに相談したのが端緒。しかし、この時は「(主人公を描くのは)時期尚早」と当人から断られていた経緯があった。

 それから長い月日が流れたが、19年に入って「機が熟した」とイーストウッドがルディに連絡。自ら製作にも名を連ね、監督、主演の3役を担って本格始動した。人生の酸いも甘いもかみ分けてきた巨匠の集大成の1本。20日午前7時から公式Webサイトで予告編も解禁される。

 ≪105歳の監督も≫長寿で有名なのは15年に106歳で永眠したポルトガルのマノエル・ド・オリベイラ監督。105歳の14年に「レステルの老人」を発表。14年に91歳で死去したフランスのアラン・レネ監督も「愛して飲んで歌って」が没年に公開された。日本では新藤兼人監督が99歳の11年に「一枚のハガキ」を世に放ち、90歳の山田洋次監督は現役で奮闘中。

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