三谷幸喜氏 故・田村正和さんと「仕事がしたい」と直感したテレビCM「何回見てもおもしろかった」

[ 2021年6月19日 12:58 ]

三谷幸喜氏
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 脚本家・演出家の三谷幸喜氏(59)が19日放送のニッポン放送「八木亜希子 LOVE&MELODY」(土曜前8・30)にゲスト出演し、4月3日に心不全のため死去した俳優・田村正和さん(享年77)とのエピソードを語った。

 パーソナリティーのフリーアナウンサー八木亜希子(55)から、俳優との出会いについて問われると、三谷氏は「最初の出会いは舞台を見たり、テレビを見たりして、『あ、この俳優さん、おもしろいな』と思った時ですよね。『この俳優さんとお仕事したいな』とか、『この俳優さんにこういうことをやらせるとおもしろいんじゃないか?』とか」と答えた。

 妄想しているうちに、その俳優と仕事がしたくなっていくといい、「『まだ誰も気づいていないけど、本人も気づいていないかもしれないけど、僕はこの人のおもしろさを見つけたぞ』と思った時、早くその人と仕事をして、それをやってほしいみたいな。その気持ちがモチベーションになる」と打ち明けた。

 三谷氏にとって、田村さんもそんな俳優の一人だったという。「田村正和さんで言うと、『あ、僕はこの人と仕事がしたい』と思ったのは、何のCMか忘れたちゃったけど、20年以上前ですけど、田村さんがカメラにしゃべりながら道を歩いていて、電話ボックスか何かに激突するCMがあったんですよ。その激突するのがほんとにおもしろくて、見事なんですよ」と懐かしんだ。

 三谷氏が指しているのは、90年代に田村さんが出演していた国際電話のCMとみられる。「ぶつかる芝居って難しいじゃないですか?ちょっと予期しちゃったり。そろそろ来るぞって思っちゃうから。そういうのがまったくなく、何回見てもおもしろかったんですよ。田村さんにコメディーをやってもらいたいなというか、おもしろい役をやってもらいたかったというのがあって、それからですよね」。田村さんは、三谷氏が脚本を担当し、94年にスタートしたフジテレビ系ドラマ「警部補・古畑任三郎」で主演。コミカルなキャラクターで犯人を追い詰めていく刑事役を演じ、代表作の一つとなった。

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2021年6月19日のニュース