“エレキの神様”ギタリストの寺内タケシさん死去 82歳、器質化肺炎で

[ 2021年6月19日 18:05 ]

寺内タケシさん(2000年4月撮影)
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 「エレキの神様」と呼ばれたギタリストの寺内タケシ(てらうち・たけし、本名武=たけし)さんが18日午後8時37分、器質化肺炎のため横浜市内の病院で死去した。82歳。茨城県出身。所属するキングレコードが報告した。葬儀・告別式は近親者で行い、後日お別れの会を予定している。喪主は長男章(あきら)さん。

 1939年(昭14)1月17日、茨城県土浦市生まれ。5歳の時からギターを手にし、9歳でエレキギターを製作。中学時代にバンドを始め、関東学院大在学中からプロ活動をスタートした。ミッキー・カーチスやジミー時田さんとバンドを組んだ後、62年にロカビリーバンド「寺内タケシとブルージーンズ」を結成。ずば抜けたギターテクニックで“エレキの神様”と呼ばれ、クラシッックから民謡まで持ち歌は5万曲という幅広い音楽活動で知られた。

 67年にはベートーベンの交響曲第5番をエレキギターで演奏した「レッツ・ゴー・運命」で日本レコード大賞編曲賞を受賞。加山雄三主演の映画「エレキの若大将」(65年公開)にも出演した。74年には、教育界が「不良の温床」としてエレキギターを禁止する動きに抗議し、全国の高校などを訪問する「ハイスクールコンサート(学校巡礼)」を始め、2017年まで続けた。

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2021年6月19日のニュース