BMX期待の星 13歳小澤楓「優勝を狙いたい」 全国大会で超大技に“リベンジ”

[ 2021年6月19日 10:00 ]

6人兄弟のうち5人がBMXライダーの小澤一家(C)TBS
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 BMXでワールドクラスの実力を持つ小澤楓(13)19日放送のTBS「バース・デイ」(土曜後5・00)に出演。3年後のパリ五輪を目指す中学2年生に迫った。

 東京五輪から新種目に採用され、若者を中心に圧倒的な人気を誇るBMX。その中で6人兄弟のうち5人がBMXライダーの小澤一家。その長男・楓はワールドクラスの実力を持つ。その名を知らしめたのが2年前に小学6年生で挑んだW杯だった。

 大技「360°テールウィップ」を成功させてのジュニア世界一。注目は高まり将来の五輪代表に名乗りを上げた。現在はパリ五輪の強化選手に選ばれている楓。成長の秘密は特殊な練習環境。それは自宅の敷地内にある専用のコース。父・建司さん(42)は「しっかり目標があれば、そこは親としてなるべく手伝ってあげるというか、それが当然」と、200万円以上を費やし、およそ3年の歳月をかけて1からコースを作り上げた。

 コーチを務めるのは母・康子さん(38)。「BMXは先生が少ないので、親が一生懸命見て教えるのが一番早く上達するかなって」と、BMXの経験はなかったが、独学で勉強を重ねて楓に助言を送ってきた。しかし、今年14歳になる楓に対してわざと距離を置いている。それは「自分で考えるようになってきた」と、次のステップに進み始めた。

 母から離れ、自立の時を迎えた楓には乗り越えなければいけない壁があった。2週間後に迫った全国大会で高難度の大技を決めることだ。楓が挑戦する大技は自転車を横に一回転させ、さらに自分も空中で一回転しながら、ハンドルバーを回し着地する「360°テールウィップバースピン」。これは4年前の日本選手権で当時15歳だった中村輪夢が日本人として初めて成功した大技。楓は昨年9月の全日本選手権で、この大技に挑戦するも最後にハンドルバーを回しきれず失敗し、準優勝に終わっている。「360°テールウィップバースピンを決めて、優勝を狙いたい」と“リベンジ”に燃える楓は成功させることができるのか。また全国大会の結果はいかに。

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