山田孝之 「ウシジマくん」の特殊すぎる役作り明かす「ウシジマとそれ以外なんですよ」

[ 2021年5月31日 16:30 ]

山田孝之
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 俳優・山田孝之(37)が、30日放送のTBS系「日曜日の初耳学」(日曜後10・00)に出演し、代表作「闇金ウシジマくん」シリーズで行った、これまでとは違った役作りの方法について語った。

 10年に始まったテレビドラマから、16年に完結した映画まで、足かけ7年演じた人気シリーズの同作。山田は、超暴利の闇金融を経営する丑嶋馨(ウシジマくん)を演じた。この役を「すごく特殊なキャラクター」と評し、「22年、いろんなのをやってきましたけど、芝居の仕方が唯一、ウシジマだけ違って。ウシジマとそれ以外なんですよ」と打ち明けた。

 普段は「キャラクターを作って、気持ちに最終的に落とし込んで、その人だと(思い込む)。本番の前ではその人として生きる」という役作りをするが、ウシジマくんだけは「僕を通ったものが見えない方がいいと思った」と直感したという。そのため、「ウシジマの気持ちを一度も考えたことがないんですよ。なぜこのせりふを言ったのか、なぜこの人のところに行ったのか、一度も考えずに、ただせりふを覚えて、ウシジマらしく言う」と、その特殊な演じ方を明かした。

 山田によると、ウシジマは冷徹ではあるが、「ところどころに愛が垣間見えたりするから、みんなが引きつけられる」というキャラクターだという。「自分とそれ以外の世界にフィルターを置いているから、それができるんじゃないかと思ったんです」と分析。そのため、トレードマークの大きなレンズのめがねを重要なアイテムと考え、自ら店をかけずり回り、サイズやフレームなどを細かく注文して作ったという。

 「ウシジマにリアリティーは必要ない」と言い切り、演じる際の所作なども自分で細かく決めている。事務所の電話も、手からではなく、体を起こしてから取りに行ったり、ピアスやネックレス、手に巻いた数珠の位置なども“定位置”を決めてから撮影に臨む。

 MCの予備校講師でタレントの林修(55)から「ウシジマの型がある」と尋ねられると、山田は「型ですね。とんでもなく型がいっぱいあります。それをガッチガチに作って、それをただやってるだけ」と答えていた。

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2021年5月31日のニュース