「雨にぬれても」をヒットさせた歌手B・J・トーマスさんが死去 78歳 

[ 2021年5月31日 09:20 ]

2007年時のB・J・トーマス氏(AP)
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 ロバート・レッドフォードとポール・ニューマンが出演した映画「明日に向かって撃て!(1969年=原題はButch Cassidy and the Sundance Kid)」のサウンドトラックに収録された「雨にぬれても(Raindrops Keep Fallin’on My Head)」の大ヒットで知られている米国の歌手、B・J・トーマスさんが29日、テキサス州アーリントンの自宅で死去した。78歳だった。

 AP通信によれば、広報を務めるジェレミー・ウエストビーさんが明らかにしたもので、トーマスさんは今年3月に末期の肺がんであることを公表していた。

 トーマスさんは人口が5000人ほどのオクラホマ州ヒューゴの出身で、育ったのはテキサス州ヒューストン。1966年にハンク・ウィリアムスの「泣きたいほどの淋しさだ(I’m So Lonesome I Could Cry)」のカバーで注目を集め、最大のヒット曲となった「雨にぬれても」はハル・デビッドの作詞、バート・バカラックの作曲で、ヒットチャートの1位となり、その後も「フォレスト・ガンプ」など少なくとも6作の映画でバックグラウンド・ミュージックとして使われた。グラミー賞は5回受賞。ただし「雨にぬれても」がヒットしたあとにアルコールと薬物への依存症に苦しんだことをその後明らかにしている。

 1968年に結婚したグロリア夫人との間に3人の娘がいて(1人は養女)、依存症はそのグロリア夫人の力で克服したとされている。

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2021年5月31日のニュース