「LUNA SEA」お待たせ!伝説の地から“1年遅れ”30周年記念ツアー開催

[ 2021年5月31日 05:30 ]

結成記念ライブで熱演するLUNA SEAのRYUICHI
Photo By 提供写真

 ロックバンド「LUNA SEA」が、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期していた全国ツアーを“伝説の地”で再開させた。30日、東京・有明の東京ガーデンシアターで結成記念ライブを開催。これを機に12月まで振り替え公演を行う予定で、ボーカルのRYUICHI(51)は「完走したい」と、復活ののろしを上げた。

 全国ツアーは結成30周年を記念したもので、昨年2~5月に全29公演を開催予定だった。しかし、コロナ禍で序盤の2公演以外は延期に。本来であれば昨年、新装オープンしたばかりの東京ガーデンシアターでの公演でツアーを締めくくるはずだっただけに、RYUICHIは「本来ならツアーのラストだったここからツアーが始まる」とした。

 しかも、この地は伝説を生んだファンの思い出深い場所だ。99年5月、同じ有明地区の東京ビッグサイト野外特設会場で行った結成10周年ライブ。直前に強風で舞台セットが全壊し、誰もが中止を覚悟した中で「残骸をセットにしたい」と、がれきと化したステージで公演を決行。10万人がその目撃者となった。

 RYUICHIが「22年前に来てくれた人?」と聞くと、多くが挙手。「縁があって、またここに来ている。第二の故郷と言えそうだ」と感慨深げに話した。

 観客数は最大収容の半分となる4000人。マスクを着用し、歓声は出さず、拍手と腕の動きでメンバー5人の熱演に呼応した。公演中には約20分間の休憩時間も設けられ、場内換気も行われた。ツアーでも感染防止策は徹底していく意向で、ギターのSUGIZO(51)は「安全安心を全国で証明する。音楽を止めない」と高らかに宣言した。

 「ROSIER」や「I for You」「TRUE BLUE」など18曲を披露。RYUICHIは「旅立ちの日をともにできてうれしい。これからもついてきてほしい」と呼びかけて締めくくった。(飯尾 史彦)

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2021年5月31日のニュース