渡辺3冠 名人戦防衛「大変な将棋が多かったがうれしい」

[ 2021年5月30日 05:30 ]

初防衛に成功した渡辺明名人(提供・日本将棋連盟)
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 将棋の第79期名人戦(毎日新聞社、朝日新聞社主催)7番勝負第5局は29日、神奈川県足柄下郡箱根町のホテル花月園で第2日を指し継ぎ、後手の渡辺明名人(37)=王将、棋王含む3冠=が94手で斎藤慎太郎八段(28)を下し、シリーズ4勝1敗で防衛を決めた。

 28日の第1日はやや押され気味だった渡辺はこの日、斎藤の疑問手をとがめながら形勢を挽回。夕食休憩明け直後の6時37分に斎藤を投了に追い込んだ。

 開幕局を逆転で失いながら破竹の4連勝で連覇を達成した渡辺は「大変な将棋が多かったが(防衛の)結果を出せたのはうれしく思います」と感慨深げにコメントした。

 3冠をキープした渡辺は6月6日開幕の棋聖戦5番勝負で藤井聡太2冠(18)に挑戦する。

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