阿川佐和子さん「運動会が出来ないのに何で五輪は出来る?」 机叩いて感情あらわ「メチャクチャやん」

[ 2021年5月30日 16:21 ]

 エッセイストの阿川佐和子さん(67)が30日放送のテレビ朝日「ビートたけしのTVタックル」(日曜正午)に出演し、東京五輪開催の是非について私見を述べた。

 番組出演者はコロナ禍での五輪開催に関して討論。その中で、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長が「東京五輪を実現するために我々はいくつかの犠牲を払わなけらばならない」(IOCは日本国民ではなく五輪自体に向けたものと説明)、IOC調整委員長、ジョン・コーツ氏が「緊急事態宣言下であるかどうかは関係なく安全かつ安心な大会になります」と発言したことが紹介された。

 阿川さんは2人の発言に触れたうえで、「例えば、外国の選手が日本に来て競技をやっている最中、コロナになって最悪の場合、重症化しちゃったという時にその責任は誰が取るんですか?」と疑問を口に。元宮崎県知事で衆院議員も務めたタレント、東国原英夫(63)は「組織委員会の東京都です」と答え、「規約の中にそれが入っている。災害で中止に出来るかっていう規約がないんですよね」と説明した。

 これに対して「メチャクチャやん」「規約、規約っておかしくないですか?これ自体がおかしいでしょ!」と、机を叩いて感情を表現した阿川さん。「(IOC関係者が)5つ星とか4つ星とかのホテルに泊まれるのも規約?ばっかじゃないの、信じられない」と話し、あきれ顔だ。

 さらに、米国務省日本に対する渡航警戒レベルを4段階で最も厳しいレベル4に引き上げ、米国民に「渡航中止」を勧告したことに言及。「米国は日本に行っちゃいけないって言っているのに、米国の五輪委員会は『大丈夫、日本には行ける』って、何言っているかよく分からないんですけど」とコメントした。

 東国原が「一般観光客はレベル4で、行かないでください。ただ、五輪の派遣する選手団は特別ですよ」と返すと、阿川さんは「今、日本はいろんな学校で運動会が出来ないのに…何で五輪は出来るんですか?」と嘆き節。東国原の「五輪は、特別なんです」の言葉を受け、苦笑いするしかなかった。

 阿川さんは今月14日に東京五輪の聖火リレーで山口県内を走る予定だったが、新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言の延長を理由に辞退した。

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2021年5月30日のニュース