古市憲寿氏 緊急事態宣言解除に慎重な知事は「目立ちたいからだと思う」

[ 2021年3月3日 10:33 ]

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 社会学者の古市憲寿氏(35)が3日、フジテレビ「とくダネ!」(月~金曜前8・00)に出演。小池百合子東京都知事と埼玉、千葉両県知事が2日に、1都3県で発令中の新型コロナウイルス緊急事態宣言の今週末解除に慎重姿勢を表明し、神奈川県も足並みをそろえることに言及した。

 首都圏の1都3県で宣言延長を政府に要請する案が浮上している。政府は5日にも対策本部を開き、7日期限の宣言解除の可否を決定する構え。菅義偉首相は2日に首都圏一体で結論を出す考えを示し「しっかり数字を見て、最終的には私が判断したい」と官邸で記者団に述べている。

 古市氏は、自身は早期解除した方がいいと思っているとし「そもそも緊急事態宣言に効果があるっていう立場の人にしてみても、だらだら何カ月もやっていると意味はないと思う人もいると思う。もしも本当にロックダウンするんだったら短期集中的にやらないと意味はない。現状の日本はだらだら続けているわけで、緊急事態宣言していても今は意味のない状態にあると思う。宣言を解除してもしなくても人々の行動が急に変わるとは思えない」と持論を展開。その上で「だからそんな中で知事の方が解除に慎重なのかって言うと、目立ちたいからだと思う。特に県知事ってあんまりメディアに出ないじゃないですか。宣言解除しないってことをアピールしてるとテレビに出やすいし」と自身の考えを述べた。

 小倉智昭キャスター(73)が「それはあまりにも、うがちすぎじゃないの」と言うと「でもね。どうも知事の言葉を聞いていて、元通りの生活に人々に戻ってほしいっていうのをあまり感じない。恐怖をあおるばっかりで」と反論。小倉氏の「だらだらやっているように見えるかも分からないけど、緊急事態宣言で感染者が減っているのは事実。今、緊急事態宣言をやめてしまったらリバウンドで増える可能性がある」には、「増えていいと思っている。感染者じゃなくて医療態勢が崩壊しないかどうかが1番大事。準備期間が1月、2月とあった。だから陽性者の数で一喜一憂するんじゃなくて、本当に大事な命を守れるかってところで焦点を当てて対策をした方がいいんじゃないかなと僕は思う」とした。これに小倉氏は「ただ医療においては、1月、2月が準備期間というよちも、感染者の数に追われてしまって治療で大変で、従事するのも大変だったと思う」と話した。

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2021年3月3日のニュース