「ちむどんどん」ヒロイン黒島結菜 史上初「あさイチ」発表のワケ 沖縄から生中継&オフショット写真公開

[ 2021年3月3日 09:30 ]

2022年前期の連続テレビ小説「ちむどんどん」のヒロインに決まった黒島結菜のオフショット(C)NHK
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 沖縄本土復帰から50年となる2022年前期のNHK連続テレビ小説(月~土曜前8・00)が沖縄を舞台にした「ちむどんどん」、沖縄料理に夢をかけるヒロインが沖縄県出身の女優・黒島結菜(23)に決まったことが3日、同局「あさイチ」(月~金曜前8・15)で生発表された。朝ドラヒロインが同番組で発表されるのは史上初。コロナ禍により記者会見が開けないことを逆手に取り、異例の発表スタイルを採用した。

 この日、黒島は東京・渋谷の同局スタジオではなく、沖縄・国頭村の海辺から生中継で登場。関係者によると、物語の舞台となる地域局・沖縄放送局との連携が狙いだった。語りを務める沖縄出身のラジオパーソナリティー、ジョン・カビラ(62)がこの日のドラマ紹介VTRも担当。発表後には黒島の“沖縄オフショット写真”も公開。用意周到な始動となった

 22年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の第1次出演者も昨年12月に5日連続で総勢24人を発表。脚本の三谷幸喜氏(59)自らが番組公式ツイッターの動画に登場し、閣僚名簿を発表する官房長官のようなスタイルで読み上げる極めて異例のスタイルを採用。SNS上で予想合戦が展開されるなど、連日インターネット上を席巻し、大反響を呼んだ。

 「鎌倉殿の13人」もコロナ禍を逆手に取ったが、「ちむどんどん」ヒロインも工夫を凝らした発表となった。

 「ちむどんどん」は沖縄のことばで「チム(肝=心胸・心)が高鳴る様子」「胸がドキドキする」という意味。現在放送中の20年後期「おちょやん」、21年前期「おかえりモネ」、21年後期「カムカムエヴリバディ」に続く朝ドラ通算106作目。沖縄を舞台にした朝ドラは01年前期「ちゅらさん」、12年後期「純と愛」に続く3作目。

 映画「パッチギ!」「フラガール」など知られ、14年後期の朝ドラ「マッサン」を手掛けた羽原大介氏(56)がオリジナル脚本で約8年ぶり2度目の登板。沖縄料理に夢をかけるヒロイン・比嘉暢子(のぶこ)と個性豊かな4兄妹、本土復帰からの歩みを描く。1960年代に沖縄本島北部「やんばる地方」のサトウキビ農家に生まれた暢子は沖縄本土復帰の72年、子どもの頃に心を奪われた西洋料理のシェフを目指して上京。「東京で沖縄料理の店を開きたい」と夢を抱く。

 今年秋頃クランクイン予定。

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