「邪神ちゃん」新作へ寄付殺到 千歳市のふるさと納税1・8億円 主演声優・鈴木愛奈「心から感謝」

[ 2020年1月24日 12:16 ]

昨年11月に千歳市で開かれた「邪神ちゃんドロップキック」のイベントの際に記念撮影した(左から)花井美春、鈴木愛奈、山口幸太郎千歳市長、大森日雅
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 人気アニメ「邪神ちゃんドロップキック」製作委員会は23日までに、北海道千歳市のふるさと納税を活用して募っていた新作の製作資金が昨年末までに1億8000万円を突破したことを明らかにした。

 昨年12月2日から1カ月足らずで目標額の9倍という驚異的な寄付額。寄付金は、同市を舞台にした新作と市の観光振興のために使われる。主演声優で同市出身の鈴木愛奈(24)はスポニチに「お一人お一人に心から感謝いたします」と感激のコメントを寄せた。

 製作委員会によると、ふるさと納税を活用して地方自治体と一緒にアニメ作りに挑戦するのは史上初の取り組み。出演声優のうち主人公邪神ちゃん役の鈴木、リエール役の花井美春(21)が同市出身だったことがきっかけ。同市との縁に恵まれ、相談を重ねてふるさと納税を活用して、市をPRする物語を作ることになった。

 市は製作資金2000万円を目標に、昨年12月2日からふるさと納税の受付を開始。わずか3日で達成し、2019年の控除対象期限となる同31日までに1億8000万円を突破した。

 新作は4月に放送を予定。千歳市が舞台になるのは最終話で6月ごろの放送を見込んでいる。放送局など詳細は決まり次第、発表するという。

 故郷を舞台にした作品のために目標を大幅に上回る支援が寄せられたことについて、鈴木は「みなさま、本当にありがとうございます!邪神ちゃんと一緒に応援いただいた、お一人お一人に心から感謝致します。頑張ります!!」と胸いっぱいの様子。花井も「すごい!すごすぎて言葉になりません!作品を通して、みなさまに少しでも感謝の気持ちを届けられたらなと思います」と恩返しを誓った。

 2人は4月11日に千歳市で開かれる記念イベントに出席。新作の挿入歌「CHI☆TO☆SE愛歌(仮)」も初披露する。

 「邪神ちゃんドロップキック」は18年7~9月に第1期が放送され、舞台となった東京・神保町に「聖地巡礼」するファンが続出。千歳市は今回集まったふるさと納税で、全国有数の観光スポットである支笏湖を中心に市内の観光地を巡るスタンプラリーなどを計画。新たな「聖地」として全国からファンが殺到しそうだ。

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