欅坂46最大の危機 平手友梨奈 電撃「脱退」を表明 理由は「今は話したいと思わない」

[ 2020年1月24日 05:30 ]

18年7月、ライブで熱唱する平手友梨奈(中央)ら欅坂46のメンバー
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 アイドルユニット「欅坂46」の中心メンバー平手友梨奈(18)が23日、グループを脱退した。公式サイトで同日夜、電撃発表された。平手はラジオ番組で「いつか自分が話したいと思った時に話したい」とし、理由は明かさなかった。本人の希望で「卒業」ではなく「脱退」という表現を用いただけに、今後の活動が注目される。

 平手は23日夜、TOKYO FMの番組「SCHOOL OF LOCK!」で「私、平手友梨奈は欅坂46を離れることになりました」と報告。理由や経緯などは明かさず「今は話したいとは思わないので、いつか自分が話したいと思った時にどこか機会があればお話しさせていただこうかなと思っています」とするにとどめた。

 これに先立ち、グループの公式サイトで「この発表をもちましてグループを脱退いたします」と発表された。今後はグループの握手会にも参加せず、卒業公演も行われない。

 卒業ではなく「脱退」という表現。平手の意思を尊重したという。同時に織田奈那(21)と鈴本美愉(22)が「卒業」を発表しただけに、異色さが際立った。

 自身がセンターの次作シングル(タイトル未定)の発売延期が昨年12月に発表され、1年近くリリースがない状態になっていた。それだけに、役目を全うし誰からも見送られる「卒業」を選ばなかったのかもしれない。

 不動のエースだった。2016年4月のデビューシングル「サイレントマジョリティー」から、最新シングル「黒い羊」(昨年2月)まで8作連続でセンターを務めた。17年のNHK紅白歌合戦では、自身を中心にヒット曲「不協和音」をパフォーマンス後、過呼吸のような症状を起こして倒れた。昨年の紅白で再び同曲を歌唱し、終了後、メンバーに抱えられながら退場した。

 18歳でアイドルを脱し、今後は女優業が軸になっていくとみられる一方で、バンドなどが使う「脱退」という言葉をあえて用いたことに、アーティスト路線への転換の意思もにじむ。音楽関係者は「まだ18歳なのに、気安くは触れられない特別な存在感は、全盛期の浜崎あゆみや宇多田ヒカル、引退間際の安室奈美恵のような別格のアーティストオーラをまとっている」と指摘。「女優とか歌手という枠やジャンルにとらわれない“表現者”として活動していくのではないか」と話した。デビュー後、相次いでケガに見舞われ“ガラスのエース”とも言われた平手。今後の動きからも目が離せない。

 ◆平手 友梨奈(ひらて・ゆりな)2001年(平13)6月25日生まれ、愛知県出身の18歳。15年8月に1期生オーディションに合格し、16年4月のデビューシングル「サイレントマジョリティー」でセンターに。カップリング「山手線」はソロ曲で、初期から不動のエースとなる。欅坂はこの年発表したシングル3作で16億3000万円を売り上げ、大みそかのNHK紅白歌合戦に初出場。18年には「響―HIBIKI―」で映画初出演で初主演。第42回日本アカデミー賞新人俳優賞などを受賞。

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