関西大学野球リーグ

【近畿学生野球のキーマン】大阪公立大 初の「全国」は射程圏 エース正中と「1番」米麦主将が引っ張る

[ 2023年3月31日 03:45 ]

大阪公立大の米麦波留主将(左)、正中敦士

 大阪公立大が悲願の全国大会初出場を目指し、昨秋に続くリーグ連覇に挑む。就任2季目に臨む小林隼矢監督は「昨秋(明治神宮大会関西地区代表決定戦)は、(プレーでの)他大学との精度の差を感じた」と、昨秋のリーグ戦を振り返った。大阪市大と大阪府大が統合し、新生1年目で優勝という最高のスタートは切れたが、全国大会に向けての課題も浮き彫りとなった。

 それでも結果を残したことで「チームとしての方向性は間違ってないことは分かった」(小林監督)という。昨秋5勝でリーグ戦優勝の「投」の立役者の一人だった正中敦士が今春も健在。昨春にベストナイン、昨秋は最優秀選手、最優秀投手に輝いた正中は「初戦は全部取るつもりで投げる。5勝はしたい」と、エースとしてのノルマを掲げてリーグ戦に臨む。

 打線では2年春からリーグ戦に出場している米麦波留主将がトップバッターとしてチームを引っ張る。「四球でもヒットでも何でもいいから出塁することが大事」と、チャンスメークに徹するつもりだ。高校まで遊撃手で大学入学後に外野も守るようになったが、このオフはチーム事情から内野の守備練習も重ねた。しかし、疋田渓の守備にメドが立ったことで、改めて今春は中堅手としてセンターラインの強化に貢献することになりそうだ。

 「全国でも勝てるように」(正中)、「チームの目標は日本一」(米麦)と投打の軸はともに頼もしい。目指すは全国の舞台で「大阪公立大」の名をとどろかせることだ。 (田中 貴久)

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