関西大学野球リーグ

【近畿学生野球のキーマン】大阪市大・塘本投手&福永外野手 投打の主役で初の日本一へ

[ 2020年9月4日 06:01 ]

五代友厚像の前で健闘を誓う大市大投打の柱、塘本(右)と福永 
Photo By スポニチ

 ともに1年秋から主力だった大市大投打の柱が最上級となった。

 「4年間支えてくれた仲間や周囲の方々のためにやる」と右腕・塘本(とももと)は自分に言い聞かせる。

 1メートル83の長身で角度ある速球が武器。八尾高2年夏、選抜準優勝の履正社を3失点に抑えたが球速は130キロ程度。浪人を経て入学すると高柳出己投手コーチ(元近鉄)の指導もあり、140キロ台後半が出るようになった。

 3年連続で阪神2軍との交流戦で好投。2軍監督時代の矢野燿大監督を「1人だけ次元が違う」と驚かせた。「今の球威、変化球のキレではプロに通じない」と向上心を抱く。

 中堅手で1番や3番を打つ福永の魅力は長打力と俊足。高校時代、ゼット社主催測定会で30メートル走3秒94と西日本1位。東日本1位が「サニブラウンに勝った男」と話題になった佐野日大出の五十幡亮汰(中大)だった。

 長い自粛期間の一時期、滋賀県湖南市の実家に帰った。少年時代から親しんだ、父親設営の「打撃の部屋」で新聞紙ボールを打ち込んだ。キャッチボールは弟が相手してくれた。

 「常にフルスイングで、見てくれる人を楽しませたい」。チームスローガンの「昂(たか)ぶる」は観客の心に響く野球を指す。

 塘本、福永ともに社会人チーム入社を内定させている。内定先の許可を得てプロ志望届も提出、ドラフト指名を待つ。「プロという夢を追えるのは幸せ」と声をそろえる。

 大学最後のシーズン、1年秋、昨年秋に続く3度目の優勝、そして初の日本一に挑む。(内田 雅也)

●大阪市大予想オーダー● 
(9)福 永(4=彦根東)
(7)斉 藤(3=市西宮)
(4)北 村(4=岸和田)
DH 大 橋(3=奈良)
(3)有 福(4=益田)
(5)水 上(4=宝塚北)
(6)梅 本(4=桐蔭)
(2)八重尾(4=都城泉ケ丘)
(8)太 田(3=彦根東)
P 塘 本(4=八尾)
 

続きを表示

バックナンバー

もっと見る