【阪神・岡田監督語録】乱打戦に「言うた通りやろ?今日は4時間ゲームやって」

[ 2023年5月14日 20:16 ]

セ・リーグ   阪神15―7DeNA ( 2023年5月14日    甲子園 )

<神・D(8)>7回、交代を告げる岡田監督(撮影・平嶋 理子)
Photo By スポニチ

 阪神が今季初の先発全員安打と今季最多21安打で、今季最多タイの15得点を挙げた。4連勝で貯金7とし、単独首位に浮上した。岡田監督は、最後まで手綱を緩めなかった打線を称えた。試合後の報道陣とのやりとりは以下の通り。

 <テレビ・インタビュー>

 ―先発全員安打で今季最多の21安打。
 「あっそうですか。まあ、この雨の状況が悪い中で、みんな集中力を持ってね、打席に立ってたんじゃないですか」

 ―佐藤輝に2本のホームランが出た。
 「まあ、初回のホームランでいけるかなあと思ったけど、(先発の)西純が、ああいう感じになったんですけど、まあ、あそこ(4回の)満塁で…。あれで決まったようなもんですけど」

 ―佐藤輝は明らかに調子が上がっているか?
 「まだ、ちょっと内容的に悪い打席はあるんですけど。まあ、これは3回に1回、ヒットを打てばいいというバッターの宿命なんで。そういう意味では、すごく調子が上がってきているとは思いますね」

 ―きょうはいろんな野手が打った。湿りがちだったところから打線全体が打った。
 「ちょっと大山が心配だったんですけどね。やっぱり、みんなにつられて1本出たら、ああいう形になるというのはね。点差が開いてても、みんな、最後の打席まできっちりとしたスイングというか、大雑把にならずにやった結果だと思いますね」

 ―大山、佐藤輝は最後まで出続ける。
 「いやいや、そらまあ、彼らは勝ってても負けてても替えないです」

 ―西純の投球について。
 「いやー、まあー、ねえ。(笑い)どう言うたらいいのか。なんかちょっと、忘れてしまいそうな感じになるので、ちょっと引き締めないといけないですね。今日の展開で、5回でね。球数は80(球)にいってなかったんだけど、ちょっと内容的にもね、5回も2死から連打とか。ちょっとあんまり良くないですね」

 ―母の日でグラウンドにピンク色が目立っていた。新鮮だったか。
 「いやいや、まあ、前の時も毎年、こういうのがあったので、久しぶりに思い出しましたね」

 ―DeNAに3連勝、チームとして4連勝で単独首位。
 「いやいや、まだ、全然、試合数もたくさん残っているので、そういうのは意識せずに、まあでも、みんなが開幕から調子が悪い選手とか、梅野とかもそうですけど、徐々に上がってきたし、調子がいい者は持続してちゃんとやってるんで、まあ、このままいい形を崩さないように、1試合1試合やっていかないといけないですね」
 (午後6時を指している時計を見ながら)
 「ちょうど4時間やな(笑)。な、言うた通りやろ?今日は4時間ゲームやって(笑)。なるよな」

 <ペン囲み>
 ―佐藤輝は本塁打を放った初戦、最後の一ゴロをほめていた。そこに兆しがあった。
 「昨日(13日)も最初、ファーストゴロやったやろ。ああいう凡退をしないとな。凡退でもいい内容の凡退と、どうしようもない凡退があるやん、やっぱりな」

 ―四回の攻撃で西純に代打は考えなかった?
 「いや、そんなん全然考えへんよ。こんな雨やし、いけるだけいかそうと思っとったよ、あの時点では」

 ―佐藤輝が良くなっているのは、ポイントを前で捉えているからか?
 「いやそうそう、ポイントが良くなって前で捉えられてるからファーストゴロになるんよ。だって開幕からファーストゴロはなかったやろ。横浜までなかったよ。横浜の最後の試合まで、そういうことやんか、だから、結局。アウトのなり方も悪かったもんな、内容もな。バッターは刺される(差し込まれる)のが一番つらい。刺されるいうことは力負けしているということやな、ポイントでな、結局。自分のポイントよりも差し込まれてるいうことやから、ピッチャーのボールの方が上やということやから、それが一番つらいよな」

 ―梅野は監督が言われているようにコンパクトな打撃をした。
 「なあ、今日はえらい楽に構えとったやんか。昨日、おとついまでこんなんして(バットのヘッドを投手に深く入れるような仕草)、遅れるいうてるのになあ」

 ―そのアドバイスも昨日伝えたのか。
 「だからもう、そんな構えでバットに力入るからな。逆に、普通に打ったら、あないしてな。最初の打席も外、のボールをポンとやったらライト前にヒットなるわけやからさ。コツよな、そんなん。コツをつかめば、ヒットなんて簡単に出てるように思うんよ。そういうもんやんか、バッティングなんか。なんぼ考えてもなあ、ヒットが出ないときはいっぱいあるけどな。そういうもんや、そこをやっぱり自分で感覚でつかめばええんや」

 ―近本は初回のヒットからつないだ。いい存在。
 「なあ。何本目やて、聞いとったよ。何本や、今日」

 ―4本です
 「まあ、なあ、打ていうたらヒット打つんやから、しゃあないやんか、数えても。こっちが何か言うあれじゃないから、そんなん。打つなとは言われへんし、なあ(笑い)」

 ―西純は悪天候の中での投球で苦しんだ。次は?
 「なあ。ちょっと、わからんもんな、これなあ。ファームで待ってるピッチャーがおるんやけどなあ。どういう風にみとったやろな、今日。フフフ。まあ、それはもうちょっと考えなアカンわ。まあ、来週」

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年5月14日のニュース