阪神・ノイジー“お目覚め”決勝犠飛に導いた岡田監督の言葉「遊びながら打席に立て、と言うたんよ」

[ 2023年5月14日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神7-2DeNA ( 2023年5月13日    甲子園 )

試合後、家族と喜びを分かち合うノイジー(撮影・大森 寛明)
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 ついに目覚めた。阪神・ノイジーが来日初の決勝打を含む2安打3打点の大暴れ。低空飛行が続いていた助っ人のバットが火を噴いた。

 「チームの勝利に貢献できたことが本当に良かった」

 3回だ。味方が同点に追いつき、なおも無死満塁。ガゼルマンのツーシームを捉えて勝ち越しの中犠飛とすると、これだけでは終わらない。3点優勢の4回2死一、三塁の場面では三嶋から、出場17試合ぶりの長打で同16試合ぶりの適時打となる右翼線への二塁打で追加点につなげた。8回は2死二塁から左前適時打を放って来日後最多の3打点だ。

 「リラックスしてゲームに向かってくれ、と言われた」

 岡田監督の言葉でよみがえった。この日の試合前、打撃練習を終え、もがき苦しむノイジーに、たまらず指揮官が声をかけた。「遊びながら打席に立て、と言うたんよ」。説かれたのは打席内での遊び心。リラックスした状態で構え、伝えられたのは「力むな」の一点のみ。これで、本来の持ち味である広角に打ち分けるスタイルが戻った。最近は安打が出ても「状態は良くない」が口癖となっていた助っ人。この日は「自信にもつながると思う。良い状態が続いていければ」と充実感がにじんでいた。

 来日後初のお立ち台に上がり、本拠地の大歓声を浴びた。妻・ケイデンスさん、長男・スローン君(4)、次男・ストラトン君(5カ月)がベンチから見守る中「アリガトウゴザイマス!この大歓声の中でプレーすることがモチベーションにつながっている」とクールに締めた背番号7。本調子に戻れば、チームの勢いもさらに加速する。(石崎 祥平)

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