楽天・滝中瞭太 あと2人でノーノー快挙逃し「記録はずっと頭にありました。まあ、僕っぽいなと」

[ 2023年5月14日 17:14 ]

パ・リーグ   楽天5―0西武 ( 2023年5月14日    ベルーナD )

<西・楽>5回まで無安打無失点の滝中はガッツポーズを見せながらベンチに戻る(撮影・尾崎 有希)
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 楽天の滝中瞭太投手(28)が14日の西武戦(ベルーナドーム)に先発。8回まで無安打投球を披露し、史上88人目(通算99度目)、球団史上初のノーヒットノーラン達成が期待されたが、9回1死から安打を許して快挙達成はならなかった。

 初回先頭の長谷川を101キロのカーブで空振り三振に斬ったところから快投が始まった。2回先頭の中村、4回1死から外崎に四球を与えたが、後続を打ち取る。6回1死からは6者連続三振を奪った。100キロ前後のカーブを効果的に配し、西武打線を封じた。

 8回まで111球。プロ4年目で完投も完封もない4年目右腕は、9回に向かった。先頭の栗山に四球を与えたが、続く長谷川を二ゴロに仕留める。あと2人。代打・平沼に対して投じたこの試合の123球目を右前に運ばれた。ここで降板。敵地のベルーナドームからは、滝中に拍手も起きた。それでも2番手の内が後続を抑えて2勝目を手にした。投球内容は8回1/3、123球を投げて1安打無失点、3四球、9三振だった。

 ヒーローインタビューで滝中は「疲れました。キャンプから田中さんに、フォークを教えてもらって、ずっと試してきたんですけど、きょうはフォークが良かったかなと思います。ヤス(捕手の安田)が一生懸命引っ張ってくれたので投げやすかったです。(記録への意識は)ずっとありました。こんな機会ないんで、やれる時にやりたいなと思ったんですけど…。まあ、僕っぽいなと思います」と笑顔で話した。

 21年に10勝を挙げたが、昨季はわずか2勝に終わった。テークバックを小さくする新フォームに着手して臨んだ4年目。4試合目の登板となった前回5月6日の日本ハム戦で7回無失点の好投で今季初勝利を挙げていた。「母の日なんですけど、きょう、おじいちゃんが誕生日なので、おじいちゃんおめでとう。お母さん、いつもありがとう」と笑った。快挙とはならなかったが、大きな自信をつかむ1勝となった。

 ◇滝中 瞭太(たきなか・りょうた)1994年(平6)12月20日生まれ、滋賀県出身の28歳。新旭北小3年から野球を始め、高島では2年秋からエース。龍谷大を経てHonda鈴鹿に進み、17~19年の都市対抗、18、19年の日本選手権に出場した。19年ドラフト6位で楽天入団。1メートル80、93キロ。右投げ右打ち。

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