ピンクのスパイク履いて躍動!ヤンキース・ジャッジが2発でレイズに大逆転「集中してボールを待てた」

[ 2023年5月14日 08:17 ]

ピンクのスパイクを履いたヤンキース・ジャッジ(AP)
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 ヤンキースのアーロン・ジャッジ(31)が13日(日本時間14日)のレイズ戦に「2番・DH」で出場。2本塁打4打点の活躍で、レイズに9-8と逆転勝ちした。

 ヤ軍先発のネストル・コルテスが5回途中まで6失点、0-6の劣勢だったが、そこから盛り返した。ジャッジは「0-6だったけど、コルテスをリリーフしたジミー・コルデロが『今日はここから勝つぞ』とみんなに気合を入れてくれた。掛け声に応じられた」と振り返る。

 5回、レイズのマウンドには今季7勝0敗、防御率1・76の左腕シェーン・マクラナハンがいたが、カイル・ヒガシオカが2点本塁打、ジャッジも無死一塁で2球目の内角低めスライダーをとらえ右越えの2点本塁打。4月19日以来の今季7号となった。

 6回はルーキーのアンソニー・ボルピが2番手右腕ライアン・トンプソンから三塁へのバント安打の後、二盗、三盗を決め、ワイルドピッチで生還。デビューから13回連続盗塁成功で、ヤンキースではジョー・ディマジオの持つ球団記録(1936年から38年にかけて達成)を塗り替えた。

 そのあと2死一塁でジャッジ。トンプソンに1-2と追い込まれながら、内角のスライダーをレフト二階席に豪快に叩き込む今季8号で7-6と逆転した。

 負傷者リストに入ったこともあり、24日ぶりの本塁打となったがジャッジは「いくつかメカニックでアジャストしたけど、すごく変わったことをしたわけではない。それより気持ちの部分。他のことが頭にあって、投手の投げてくる球に焦点を絞りきれていなかった。今日は雑念を払い集中してボールを待つことができた」と説明した。

 ヤンキースはここにきて逆転勝ちが多く、直近の8勝のうち6勝が逆転によるもの。ジャッジは「すごく楽しかった。スタンドのファンも初回の1球目から大声を出してくれた。相手は現時点で一番良いチームだけど、野球では何が起こるかわからない。互いに持ち味を発揮して反撃し合って、野球ならではの良い試合だった」と笑顔を見せた。

 ジャッジはこれが29試合目のマルチ本塁打。アレックス・ロドリゲスに並んでヤンキースでは史上5位。トップはベーブ・ルースで68試合、2位はミッキー・マントルで46試合、3位はルー・ゲーリッグで43試合、4位はディマジオで35試合となっている。明日は母の日だが、このシリーズではジャッジはピンクのスパイクを履いている。母パティさんについて「今日もスタンドで見てくれている。おそらく2本目の本塁打の方を気に入ってくれたのでは」と白い歯を見せた。

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