ソフトB・石川に38日ぶりの2勝目をもたらした崖っ縁での開き直り

[ 2023年5月13日 05:00 ]

パ・リーグ   ソフトバンク4―3オリックス ( 2023年5月12日    京セラD )

<オ・ソ>力投する石川(撮影・成瀬 徹)
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 崖っ縁での開き直りが、ソフトバンク・石川に4月4日のオリックス戦以来38日ぶりの2勝目をもたらした。4―0で迎えた5回だった。1死一塁で1番・茶野に死球を与え、リズムが崩れる。

 「死球を当ててから、ボールが引っかかりだした。あれが悪いところ」と藤本監督が指摘したように、精神的な影響かそれ以降、死球を与えたパワーカーブが決まらなくなる。1死一、二塁から宗に左前適時打され、なお2死一、三塁でシュウィンデルにもタイムリーを許して2点差。頓宮にはパワーカーブが2球外れ、四球で2死満塁となる。

 だが、ここで腹を決めた。迎えたゴンザレスはカットボールで追い込み、最後は外角147キロ直球で空振り三振。試合前にはチーム打率・272とリーグダントツの打線に対し「(打率・272だが)7割ミスっている訳じゃないですか。打たれてから引きずる必要はない」と強気に立ち向かうち誓った通りのボールをぶつけた。

 「反省しないといけないところはいくつかある。反省を次の試合に生かし、もっといい投球ができるように頑張りたい」。5日のロッテ戦では7回0/3無失点でも勝てなかった男が、5試合ぶりのウイニングボールを手に少しだけ笑ってみせた。

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