巨人ブリンソン「走塁でミスはしたんですけど、切り替えて」 延長12回、劇的サヨナラ打

[ 2023年5月13日 19:24 ]

セ・リーグ   巨人5―4広島 ( 2023年5月13日    東京D )

<巨・広>12回、サヨナラ打のブリンソン(左)は秋広と喜び合う (撮影・西川祐介)
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 巨人の新助っ人、ルイス・ブリンソン外野手(29=前ジャイアンツ)が広島戦(東京D)で来日初となるサヨナラ打を放った。

 2―4で迎えた延長12回、この回から登板した相手7番手右腕・松本から丸が四球、坂本が左前打、重信が四球で無死満塁。大城卓の右犠飛で1点差に迫ったあと、さらに続いた1死一、三塁から秋広が粘った9球目を左前適時打として同点とすると、2死満塁で打席に入ったブリンソンが左中間へサヨナラ打を放った。

 2―1と1点リードで迎えた9回に守護神・大勢が前夜の同戦に続いて追いつかれ、2日連続のリリーフ失敗。2―2で突入した延長戦は12回にリリーフ陣が2失点したが、4時間43分の死闘の末に劇的な逆転サヨナラ勝ちが待っていた。巨人が延長戦で勝つのは昨年7月6日のヤクルト戦(東京D)で延長10回を制して以来11試合ぶりで、延長戦の連敗は球団ワーストタイの7で止まった。

 試合後、4安打の秋広に続いてお立ち台に上がったブリンソンは「サンキュー!アリガトウゴザイマス!ハイ!」と興奮さめやらず。「試合は長かったですけど、最後に試合を終わらせる役割ができて本当にうれしいです」と笑みを浮かべた。

 9回に代打で途中出場して凡打。延長11回には1死から四球で出塁するもけん制球で挟まれ、盗塁死でチャンスをつぶした。「走塁でミスはしたんですけど、切り替えて、打席でチームに貢献できるように心がけてました」。劇的な一打を放った際には打球の行方を見ながらバットを放り投げ、左中間を割るとヘルメットも放り投げて両手を広げ一、二塁間に仁王立ち。チームメートのウォーターシャワーと手荒い祝福を全身で受けとめた。

 改めて巨人のユニホームを着ている気持ちを聞かれると「とても重い。日本で一番の名門球団」とし、「あしたも勝って勝ち越せるシリーズにしたいと思います」と気合を入れ直していた。

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