智弁学園2年ぶりV「天理には負けたくない」背番号1・藤田が4失点完投&タイムリーでライバル下す

[ 2023年5月13日 21:31 ]

高校野球奈良県大会決勝   智弁学園8―4天理 ( 2023年5月13日    佐藤薬品スタジアム )

<智弁学園・天理>8回に右前適時打と相手の適時失策で3点を追加してガッツポーズする智弁学園・藤田健人(撮影・河合 洋介)
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 智弁学園が13日、天理との決勝戦に臨み、21年以来2年ぶり17度目の優勝を決めた。昨秋王者を8―4で下して、近畿大会(27日から4日間、(大阪シティ信用金庫スタジアム)の出場権を得た。

 今春から背番号1を背負うスリークオーター右腕の藤田健人(3年)が立役者となった。9安打を許したものの、4失点完投勝利。3―4の8回無死満塁で迎えた打席では右前への適時打を放つと、右翼手の後逸も重なり一挙3点と逆転につなげた。

 「天理には負けたくない気持ちが強かった。(背番号)1番の仕事ができたかは分からないけど(小坂監督から)“自信を持って投げろ。1番を背負うからにはやらないとあかん”と言われました」

 昨秋は準決勝で天理に敗れた。秋の時点で背番号10だった藤田は大会通して1イニングのみしか登板機会を与えられなかった。「監督に自信を持って送り出してもらえる投手になるには、自分が自信を持たないといけないと思った。自信持って投げ切ることを意識してきました」。最速135キロながら切れのある直球を磨き、球威を上げるために決勝直前に横手投げからスリークオーター気味に修正したことも奏功した。

 小坂将商監督は「春が始まる前に優勝を目指してやるぞと全員に伝えた。藤田には一生懸命、投手を引っ張ろうという意識が見えた。今日は藤田に尽きる」と称えた。

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