これぞエース!!広島・大瀬良復活の7回2失点 新井監督最敬礼「さすがのナイスピッチング」

[ 2023年5月13日 07:00 ]

セ・リーグ   広島9―4巨人 ( 2023年5月12日    東京D )

<巨・広>初回、坂本を空振り三振に仕留める大瀬良(撮影・尾崎 有希)
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 4月26日以来となる1軍復帰マウンドに臨んだ広島先発・大瀬良が7回5安打2失点と粘投。直球主体の、本来の投球を展開した。

 「あそこの(丸に2ランを被弾した)2点で切り抜けたんですけど、最低限(の投球)。チームが勝ってくれて、良かったです」

 あふれんばかりの気迫をボールに乗せた。初回、先頭・吉川に中前打を浴びたが、動じない。丸、坂本を2者連続三振、岡本和を二飛に仕留め、立ち上がった。坂本へ投じた5球目、ファウルを奪った直球は150キロ。闘志を前面に出して腕を振り、2回以降もアウトを積み重ねた。

 だが、1点リードで迎えた6回に手元が狂った。先頭・吉川に二塁打を浴び、続く丸に投じた2球目、真ん中に甘く入った125キロスライダーを右翼席へ運ばれた。それでも打線が直後の7回に同点に追いついてくれたことで、大瀬良は再び力を得た。その裏の攻撃を3者凡退で封じ、ちょうど100球でマウンドを降りた。

 「ケガをして、離脱して、僕自身も不本意ですし…。やるべきことをやって、いい結果を残せるように頑張りたい。チームに貢献していけるように」

 決意新たに臨んだマウンドだった。4回3失点で敗戦投手となった前回登板で左太腿裏に違和感を感じ、4月27日に左太腿裏炎症で出場選手登録を抹消。「ここ数年、毎年、こういう形で離脱してしまって…」。ふがいない思いを抱きつつ3軍で調整を続けてきた。そのもどかしさを振り払うかのように腕を振り、エースとしての存在感を発揮した。

 見守った新井監督は「久しぶりのマウンドでしたが、好調のジャイアンツ相手に、さすがのナイスピッチングでした」と復調したエースを称え、次回以降に期待を寄せた。

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