巨人サヨナラ勝ち!死闘制す 大勢2日連続救援失敗もブリンソン決めた 延長戦連敗を7で止める

[ 2023年5月13日 18:44 ]

セ・リーグ   巨人5―4広島 ( 2023年5月13日    東京D )

<巨・広>12回、ブリンソンはサヨナラ打を放つ (撮影・西川祐介)
Photo By スポニチ

 巨人は2日連続で延長戦突入もブリンソンの来日初となるサヨナラ打で今季3度目のサヨナラ勝ち。今季セ・リーグ最長となる4時間43分の死闘を制して連敗を阻止し、借金を3に減らした。

 2―1で迎えた9回に守護神・大勢が先頭・野間に与えた四球から代走・羽月の盗塁、秋山の犠打、代打・松山の内野ゴロと無安打で追いつかれ、前夜の同戦から2日連続で救援に失敗。2―2で2日連続の延長戦に突入した。

 そして迎えた12回だった。11回を3者凡退に抑えていた5番手左腕・高梨がイニングまたぎで続投。1死二、三塁のピンチを招き、デビッドソンを申告敬遠して満塁にしたあと、代打・磯村に死球を与えて押し出し。さらに6番手右腕・菊地も堂林に適時打を許して、この回2失点となった。

 だが、ドラマは2―4となって迎えたその裏に待っていた。この回から登板した相手7番手右腕・松本から丸が四球、坂本が左前打、重信が四球で無死満塁。大城卓の右犠飛で1点差に迫ったあと、さらに続いた1死一、三塁から秋広が粘った9球目を左前適時打として追いついた。秋広は4月29日の広島戦(東京D)で松本からプロ1号本塁打を放っており、思い出の相手から値千金の一打となった。

 代打・長野が申告敬遠され、なおも1死満塁。広岡は三振に倒れて2死となったが、ブリンソンが左中間へサヨナラ打を放った。

 試合前まで広島戦の対戦防御率7.27だった新助っ人左腕グリフィンが5回までに5連続を含む9三振を奪い、2安打無失点と好投してチームをけん引。打線は2回に大城卓、秋広の連打などで築いた1死満塁から門脇の一ゴロで先制すると、3回には坂本の左翼スタンド中段に飛び込む5号ソロで追加点を挙げた。

 グリフィンが7回4安打1失点好投で降板すると、失点が多い“魔の8回”は2番手右腕・鍵谷が田中、坂倉、菊池と3人でピシャリ。だが、守護神・大勢が前夜の同戦に続いて1点リードを守れず、リリーフに失敗。延長戦に突入していた。

 巨人が延長戦で勝つのは昨年7月6日のヤクルト戦(東京D)で延長10回を制して以来11試合ぶりで、延長戦の連敗は球団ワーストタイの7で止まった。

 また、育成出身の2年目右腕・菊地が通算22試合目のマウンドで待望のプロ初勝利。佐渡島出身として初めての勝利投手となった。前日の同戦では延長10回に6番手として投げ5失点。悔しいマウンドの翌日にうれしい初勝利となった。

続きを表示

この記事のフォト

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年5月13日のニュース