ソフトB・柳田 5月に入って5本目の7号ソロ 指揮官が予告していた通りの上昇カーブで量産態勢

[ 2023年5月13日 05:00 ]

パ・リーグ   ソフトバンク4―3オリックス ( 2023年5月12日    京セラD )

<オ・ソ>4回、ソロを放つ柳田(撮影・須田 麻祐子)
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 ギータ弾で1差接近――。ソフトバンクの柳田悠岐外野手(34)が、12日のオリックス戦(京セラドーム)で好相性の山崎福から5月に入って5本目となる今季7号ソロを放つなど、今季4度目の猛打賞。2打点を挙げる活躍で2連勝を導き、首位オリックスとのゲーム差を1とした。また先発の石川柊太投手(31)は5回2失点と粘りを見せ2勝目を挙げた。

 風薫る5月に主砲のバットが量産モードに入った。2―0の4回に先頭・柳田が7号ソロ。オリックスの先発左腕・山崎福の直球を仕留め、5月だけで5本目となる一発を右翼席に叩き込んだ。
 内角143キロ直球に芯を外されながらもパワーでスタンドまで運んだ。「インコースのボールに少し詰まったけど、振り切ることができた結果がホームランになってくれたと思う」。貫禄を漂わせながらダイヤモンドを一周した。

 得意としている山崎福をまたも強打で圧倒した。2回にも先頭で二塁内野安打を放って出塁し、2点の先制を呼んだ。「たまたまじゃないですか。飛んだコースが良かったりとか」と謙遜したが、通算成績は35打数17安打5本塁打で打率・486と打っている。5回2死一、二塁のチャンスでは2番手の本田から軽打して中前適時打を放った。3安打2打点で猛打賞は今季4度目。リーグトップの打率・348、同3位の7本塁打と充実している。

 引っ張った力強い打球が増えている。今季の本塁打の打球方向は右翼方向4本、中堅方向2本、左翼方向1本となっている。昨季は右翼方向7本、中堅方向3本、左翼方向14本と圧倒的に逆方向の一発が多かった割合が逆転している。春季キャンプではボールを引きつける打法に取り組んだが、藤本監督は「今は前で打つ形に戻している」と、今季17試合目で1号が出た4月23日のロッテ戦の数日前に話していた。「空振りは多くなるかわりに当たったら打球は上がる。ホームランはこれから」と指揮官が予告していた通りの上昇カーブを描いて量産態勢に入った。

 順位は3位のままだが、2連勝で首位・オリックスに1ゲーム差と接近。2位のロッテの勝敗にもよるが、13日にも首位の座を奪い返す可能性がある。4点あったリードを1点差まで迫られた接戦をものにし、藤本監督は「しんどい試合でも勝ったらいいですよ」と貴重な勝利の味をかみしめた。(森 寛一)

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