巨人・菊地大稀 佐渡島出身初、待望のプロ初勝利に「野手のおかげ」 前夜は2/3回5失点

[ 2023年5月13日 20:35 ]

セ・リーグ   巨人5―4広島 ( 2023年5月13日    東京D )

<巨・広>12回途中から登板し、勝利投手となった菊地(撮影・尾崎 有希)
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 巨人の2年目右腕、菊地大稀投手(23)が広島戦(東京D)で待望のプロ初勝利をマークした。

 2―2で迎えた延長12回に、前の回からイニングまたぎとなった5番手左腕・高梨が1死満塁のピンチを招き、押し出し死球。勝ち越しを許し、なおも続いた1死満塁の場面で6番手として登板した。

 最初に打席へ迎えた堂林に左前適時打を許して2―4となったが、続く坂倉をスライダーで空振り三振に打ち取ると、菊池もスライダーで遊飛に抑えてそれ以上得点を許さず。その裏、打撃陣が3点を奪い返して逆転サヨナラ勝ちを飾り、菊地に通算22試合目のマウンドで待望のプロ初勝利が転がり込んだ。

 佐渡高、桐蔭横浜大を経て2021年育成ドラフト6位で巨人入り。前夜の同戦では延長10回に6番手として2/3回を投げ5失点を喫して敗戦投手になっていたが、悔しいマウンドの翌日にうれしい初勝利で佐渡島出身としては初めての勝利投手となった。

 試合後、菊地との一問一答は以下の通り。

 ――初勝利。

 「いや、ま、昨日も不甲斐ないピッチングをしてしまって、で、今日も満塁の場面で、1点とられて。本当にまあ、チームに貢献できているとはまだ言えないですけど、やっぱあそこで今日は粘れたので、野手のおかげで初勝利になったのかなと思います」

 ――厳しい場面の登板。

 「ほんとに、昨日の今日だったので、しっかりバッターと勝負していくっていうとこで、自分のボールを投げようと思って、ブルペンから準備していました」

 ――切り替えられていた?

 「ま、反省はしっかりして、そのしっかりと切り替えた上で、今日は臨めたかなと思います」

 ――1勝をどういうふうにつなげていきたい。

 「やっぱり、こっから、いいピッチングを続けていけるように、しっかり準備するのと、まだまだ技術がないので、そこもしっかり試合を通していく中で、レベルアップさせていきたいなと思います」

 ――感情は。

 「やっぱりゼロで抑えることが一番だと思うんで、そこはやっぱり悔しいですし、投げさせていただいてるからには、しっかりゼロで抑えることが大事だと思うので。そこは 常にゼロで抑えるっていう気持ちを持ちながら。でも、野手の方がつないだおかげで初勝利っていうものを手にすることができたので、そこは素直にうれしい気持ちです」

 ――試合前に阿部コーチが話を。

 「ま、そうですね、あの、バッターと勝負していくなかで逃げずに、えー、向かっていけたのかなと思います」

 ――みんなに見える場所で、阿部コーチが話すのは珍しいケース。

 「そうですね、その阿部コーチの、ヘッドの言葉で、自分にもカツが入ったっていうか、そういった言葉があるからこそ、バッターに向かっていけたのかなと思います」

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