阪神・佐藤輝がセ界で一番苦手な投手は? 戸郷&森下上回る“難敵”に通算20打席で18打数12三振

[ 2023年4月22日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神1―4中日 ( 2023年4月21日    バンテリンD )

<中・神>9回、三邪飛に倒れた阪神・佐藤輝(撮影・岸 良祐) 
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 阪神は21日、今季初対戦となった中日に、敵地バンテリンドームで1―4で完敗した。「5番・三塁」の佐藤輝明内野手(24)が小笠原慎之介投手(25)に3打席連続三振を喫するなど4打数無安打。チームは2連敗で首位から3位に後退した。今季ここまで打率・164、0本塁打、2打点と悩めるスラッガーの復調は、岡田阪神の「アレ」には不可欠。やり返すしかない!

 全くバットに当たらなかった。初回、1点を先制してなお2死一塁で佐藤輝が打席に立ったが、小笠原の117キロカーブに空振り三振。大きく縦に曲がり落ちる軌道に体勢は崩され、低めのボールゾーンに手を出してしまった。4回先頭でも118キロカーブに空振り三振。曲がり切らず甘いコースに浮いてきたが、それでもバットは空を切った。

 「(小笠原投手は)いいピッチャーです。頑張りたい。打ちたいです」

 6回1死一、二塁はおそらくカーブを狙っていたはずだ。それでも初球カーブを空振り。2球目も芯では捉えられず、引っかけて一塁方向へのファウルで追い込まれた。3球目の直球の誘いには乗らなかったが、カウント1―2から、やっぱり待っていた118キロのカーブが来たが、ワンバウンドを振って空振り三振に終わった。

 3打席連続でカーブに仕留められての空振り三振。通算20打席で18打数12三振となり、9三振で並んでいた広島・森下(23打席)、巨人・戸郷(27打席)を上回り、小笠原は最も苦手とする投手になってしまった。

 佐藤輝が打てば点が入る。19日の広島戦5回に先頭で左翼への二塁打で出塁すれば坂本の犠飛で先制の生還。6回は左前適時打で勝利を決定づけた。20日の初回は1死一、二塁で四球を選び満塁とすると次打者・井上の適時打を呼んだ。近本、中野、ノイジーの上位3選手が好調。5番打者がブレーキになるか走者を還すか猛虎の命運を握っている。

 左投手相手、しかも相性がとことん悪い小笠原でもスタメンで送り出した岡田監督は「カーブ(にやられたん)じゃないやんか、ボール球やんか」と、球種うんぬんより、ゾーン外に何度もバットを出したことに渋い表情を浮かべた。右打席の渡辺諒を起用しない決断は凶と出たが、「アレ」のためにはこの男の爆発が欠かせない、との思いからだろう。開幕17試合が経過してノーアーチで打率・164、2打点。やられた分だけ、やり返すしかない。(畑野 理之)

 ○…佐藤輝(神)のゲーム3三振以上は4月9日のヤクルト戦3三振以来、今季2度目で通算24度目。このうち3打席以上連続は22年9月20日DeNA戦以来で、通算11度目。ゲーム三振の自己ワーストは21年7月4日広島戦の5三振。次いで同年6月8日日本ハム戦の4三振があるが、どちらも連続打席で喫している。小笠原(中)相手には通算12個目。前日まで9個で並んでいた森下(広)、戸郷(巨)を抜いて単独最多になった。

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