ロッテ・朗希4冠だ 7回8K零封で3勝目!開幕から20回無失点

[ 2023年4月22日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ3-2ソフトバンク ( 2023年4月21日    ZOZOマリン )

<ロ・ソ>4回2死三塁から平沢のタイムリーにガッツポーズの佐々木朗(撮影・長久保 豊)
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 ロッテ・佐々木朗希投手(21)が21日、ソフトバンク戦で7回3安打無失点、毎回の8三振を奪い3勝目を挙げた。シーズン自己最速タイの164キロなど、47球の直球のうち42球が160キロ台。開幕から20回無失点のまま3戦全勝で規定投球回にも到達し、防御率0・00、3勝、30奪三振、勝率10割でいずれもリーグトップに立った。 

 大型ビジョンが金ピカだ。最後のイニングとなった7回。先頭に4番・栗原を迎え、佐々木朗が明らかにギアを上げた。2球続けた161キロで見逃し、ファウル。3球目はこの日最速、自身シーズン最速タイの164キロで空振り三振。ZOZOマリンのバックスクリーン上部のビジョンにゴールドの「164」の数字がきらめいた。

 「前回はバテてしまったので、ペース配分を考えながら、(7回は)いい打順だったので、気持ちを入れて投げられた」

 88球を投げ、7回3安打無失点。本拠ではこの日から160キロ以上でビジョンの球速が金色で表示される演出が始まった。初回から直球は13球連続160キロ台。47球中42球で大台を出し、昨年5月20日のソフトバンク戦に並ぶ自己最速の平均球速161・1キロをマーク。開幕からの連続2桁奪三振は止まったが、毎回の8三振を奪った。

 吉井監督が称えたのは0―0の4回。クリーンアップを3者凡退に斬った投球だった。「あそこでレバーを上げた感じがした。野手陣もそれを感じたのか、すぐに点を取ってくれた。そういうゲームを動かす投球もできるようになった」。初回に右前打された柳田を、162キロの直球で空振り三振。栗原も空振り三振、牧原大は右飛に抑えた。直後に味方が、佐藤都の2点適時三塁打などで3点を先制。チームの士気を上げた12球だった。

 規定投球回に達し、30奪三振、3勝、防御率0・00、勝率10割はリーグトップ。今季の5安打は全て単打と圧倒的投球が続く。プロ4年目で真のエースへの成長を期待する指揮官は「より凄みが出てきた。日々成長している。この先どんな投手になるのか本当に楽しみ」と目を細めた。前回登板で昨年2年連続投手4冠を獲得したオリックス・山本に投げ勝った右腕。最終的な規定投球回に達すれば、初タイトルも見えてくる。

 開幕からの連続無失点は20イニングまで伸びた。「しっかり気持ちを入れて投げることができた。頭を使いながら、いい攻めができた」。20日に58歳の誕生日を迎えた吉井監督に贈る、1日遅れのバースデー白星だった。(大内 辰祐)

 ≪開幕3戦3勝は20年の岩下以来≫佐々木朗(ロ)が7回無失点で無傷の3連勝。ロッテ投手の開幕3戦3勝は20年の岩下以来だ。また、3試合で6、7、7回の合計20回を無失点。チームでシーズン初登板の初回から20イニング以上連続無失点は、11年に上野大樹が7月9日ソフトバンク戦から8月4日の日本ハム戦で24回1/3を抑えて以来12年ぶり。なお、開幕からの連続イニング無失点のプロ野球記録は、39年高橋敏(阪急)の38回1/3で、2リーグ制後では21年平良(西)の38回となっている。

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