大谷翔平 メジャー新の開幕5先発で被打率・092、防御率0・64で両リーグトップ 奪三振もリーグ1位

[ 2023年4月22日 14:43 ]

ア・リーグ   エンゼルス2ー0ロイヤルズ ( 2023年4月21日    アナハイム )

<エンゼルス・ロイヤルズ>力投する大谷(撮影・会津 智海)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(28)が21日(日本時間22日午前10時38分開始)、本拠地ロイヤルズ戦で「2番・投手兼DH」でスタメン出場。投げては7回無失点で今季自己最多11奪三振で今季3勝目、打っては4打数1安打だった。チームは2-0でロイヤルズを下し、連敗を2で止めた。

 初回は12球で、3者連続で空振り三振と絶好の立ち上がり。3回に先頭に初安打を許したが、守備でとっさの好判断。後続を併殺に抑えてピンチをしのぐなど投球以外でも冴えわたった。6回には球速差が10キロ以上あるカーブを駆使。四球の後、この日2度目の3者連続三振で圧倒した。7回も続けて6者連続三振を奪い、7回2安打11奪三振の力投だった。開幕から5試合で防御率0・64は、カーク・マッカスキルが1989年に記録した防御率0・74を上回り、球団新記録となった。

 21日の全試合が終了した時点で、大谷は防御率と被打率・092が両リーグトップに。特に被打率については、「1916年以降、開幕5試合で20回以上投げた投手」の条件付きながらメジャー新記録となった。また、奪三振数38も両リーグ2位、ア・リーグトップとなった。

 早くもサイ・ヤング賞候補の呼び声が高いが、本人は「まだ5試合しか登板していない。まずは前半にチームがしっかり貯金を作れるように」。一方で四死球はここまで計15。「まだちょっとサンプルが少ないので…四死球がちょっと多いのが良くないところかなと思う。その分、被打率が少ないのは良い所じゃないかなと思います。その両方を両立させるのが良い投手だと思う」と述べた。

 大谷は17日のレッドソックス戦は雨天中断の影響で2回限りで降板したため、メジャー初の「中3日」登板。今季開幕から全4試合でバッテリーを組んだローガン・オハピー捕手が試合前に左肩痛のため負傷者リスト(IL)入り。過去、昨年5月に1度だけバッテリーを組んだことがあるチャド・ウォーラク捕手が今季初昇格し、先発マスクをかぶった。ウォーラクは打撃でも援護。3回に2ランを放って結果的にこれが決勝弾となった。初の中3日、女房役の交代に加え、東海岸からの移動明けと様々なハードルがあっても大谷の異次元の活躍は続く。

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