ドジャース・大谷 両リーグトップ20度目マルチ安打 厳しい判定にもヤジにも負けず

[ 2024年5月17日 01:30 ]

ナ・リーグ   ジャイアンツ4-1ドジャース ( 2024年5月15日    サンフランシスコ )

<ジャイアンツ・ドジャース>7回、三振に倒れた大谷(撮影・光山 貴大)
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 ドジャースの大谷翔平投手(29)は15日(日本時間16日)、ジャイアンツ戦で球審の厳しい判定に泣かされ、2度の見逃し三振を取られた。珍しく判定に不満な表情をあらわにする場面もあった。それでもボール球には手を出さないスタイルを貫き3試合連続で2安打をマークし、今季20度目のマルチ安打は両リーグトップ。同じく両リーグトップの打率は・364に上げた。

 ストライクゾーンをしっかり見極めて打つ。ドジャースに来て大谷のアプローチは変わった。多少ボール球気味でもいく強引さは影を潜め、より我慢強さが備わった。

 3回、カウント1―2からボールになる低めのスイーパーを見送ったが、ストライク判定で見逃し三振。首を振りながら苦笑いでベンチに戻った。7回も再びカウント1―2から外角高めへ外れるボール球の直球を見送ったがまたもストライク。ともに厳しい判定で2度目の見逃し三振に倒れ、不満げな表情を隠そうとしなかった。

 「あれで良かったと思う。ストライクにもボールにもなったコースだった。自分のアプローチを守って、厳しい判定で不利になることもあるが、翔平の打席の質は素晴らしい」

 我慢の2三振を支持したのがデーブ・ロバーツ監督だ。この日の球審はハンター・ウェンデルステット氏。4月22日にはファンのやじに勘違いし、無言のヤンキースのアーロン・ブーン監督を、開始2分で退場させたいわくつきの審判だった。ストライクゾーンを広く取る傾向も強いが大谷は自らのゾーンを崩さず、自分の打撃を貫いた。

 得点圏で凡退が続いたシーズン序盤、ロバーツ監督と打席でのアプローチについて話し合った。「得点圏でいつも以上に打ちにいっている」と指摘した指揮官に対し、大谷も「アプローチのことで話して、自分も納得する部分もあった」と感謝して受け入れた。ボール球を振る確率は昨季の29・7%から26・7%に減り、空振り率も32・3%から25・5%に激減している。

 因縁深いライバル球団の敵地で、打席に入る際には「イッペイコール」が起こり、「お前も賭けていたんだろ!」といわれなき汚いやじも飛んだ。それでも2安打し、1四球も選んだ。3点を追う9回2死一塁では試合を諦めることなく、ドバルの101マイル(約163キロ)のカットボールを左前へ運んだ。後続が倒れ試合には敗れたが、ボール球には手を出さず、好球必打の豪打を振るう。相手投手が最も恐れる域に達しようとしている。(奥田 秀樹通信員)

 ≪球審の「正確性」ワースト5位≫毎試合、大リーグ審判員の判定を評価している米サイト「アンパイア・スコアカード」によると、ウェンデルステット審判は、この試合前まで今季8試合で球審を務め、ストライク・ボールの正確性は92.6%でワースト5位(最高はジェレミー・リグス審判の97.6%)だ。最も低かったのは4月22日のアスレチックス―ヤンキース戦で89%。特に同戦は47球の見逃しストライク判定中、実際は15球がボールだったと評価されておりストライクゾーンが両サイドに広い傾向がある。

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