巨人・秋広 野球人生の始まりと同じ二塁打でプロの第一歩 「やっと打つことができて凄いうれしい」

[ 2023年4月22日 23:02 ]

セ・リーグ   巨人4―2ヤクルト ( 2023年4月22日    神宮 )

<ヤ・巨>プロ初安打の秋広は笑顔でポーズを決める撮影・尾崎 有希)
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 野球人生のスタートと同じ二塁打で、プロの第一歩を踏み出した。巨人・秋広が「7番・左翼」で3年目にして初スタメン。第1打席で右中間へ二塁打を放った。

 「ずっと目標にやってきたので、やっと打つことができて凄いうれしい」

 幼稚園年長の初打席は左中間二塁打だった。小学2年生以上の試合に出場し、第1打席でいきなり快音。峰台小学校の卒業文集で「野球人生初の試合に出場し、第1打席でツーベースを打ってしまいました。それが野球人生の始まりでした」と振り返るほどの思い出だった。

 日本選手歴代最長身の2メートルの期待の左の大砲候補は「ゴジラ」の道をたどる。2年目の昨季から、OBの松井秀喜氏の背番号「55」を継承した。同氏は1年目にヤクルト戦でプロ初安打初打点をマークした。レジェンドからは2年遅れたが、同じ二塁打。それも、先制された直後の嫌な流れを変える一撃に、原監督からは「良いバッティングをした」と称えられた。

 もがいてつかんだ。1年目の9月には代打で1軍デビューを果たすも、2年目は1軍出場なしに終わり「悔しさを持ちながら過ごした一年だった」。自主トレでは師匠の中田翔とともに打撃改造に取り組んだ。キャンプでは柵越えを連発も、実戦に入ると「形を気にして、投手と勝負できていなかった」と不振に。「センター方向を意識」と基本に立ち返り、2軍で打率・341と結果を残し、はい上がった。この日は、師匠の34歳の誕生日を祝う一打ともなった。

 低空飛行が続く巨人に新たな光をさした。「やっぱり次は初ホームランを目標に」と秋広。ゴジラへの道の歩みを加速させる。(小野寺 大)

 ▼巨人秋広の父・伸也さん(自宅でテレビ観戦。プロ初安打初打点に)やっとスタートを切ってくれましたね。これからも努力して、チームの勝ちにつながるプレーをしてほしい。

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