エンゼルス 大谷のスイーパーの秘密は「肩甲骨の柔軟性」 元大リーガーのマック鈴木氏が解説

[ 2023年4月22日 18:59 ]

ア・リーグ   エンゼルス2ー0ロイヤルズ ( 2023年4月21日    アナハイム )

<エンゼルス・ロイヤルズ>力投する大谷(撮影・会津 智海)
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 エンゼルス・大谷翔平投手が21日(日本時間22日)、ロイヤルズ戦に先発。7回2安打無失点11奪三振の快投で3勝目を挙げた。

 今季は必殺の球種「スイーパー」を武器に、防御率0・64は両リーグトップ。好調の要因はどこにあるのか。ロイヤルズなどでプレーした元大リーガーのマック鈴木氏(47)が分析した。

 初回、大谷投手は3者連続三振の立ち上がり。決め球は直球、スライダー、スプリットと「何を投げてもアウトにできる状態」でした。

 自分でサインを出していますが、相手打者に読まれにくいよう中盤からガラッと配球を変え、縦に大きく割れるカーブを多めに。6回は3三振のうち2つをカーブで奪いました。このあたりの感覚も見事だと思います。

 今季の好調さの要因の一つに、トミー・ジョン手術から復帰して3シーズン目を迎えたことがあると思います。手探りだった部分がなくなり、体調やフィーリングが100%に近くなった。そして、持っている力を全て解放できるようになりました。

 最大の武器の「スイーパー」は、大谷投手の肩甲骨の柔軟性に秘密があります。身長の高さ、腕の長さを最大限に生かしているのが肩周りの柔らかさ。これによって強烈なスピンがかかり、平均値を大幅に上回る曲がり幅につながっています。この「柔軟性」は野球殿堂入りした元レッドソックスのペドロ・マルティネスにも似ていますね。

 これまでは長くプレーをするならいずれは打者に、という声があったと思いますが、今年の投球で見方は変わるでしょう。大谷投手は米球界で「Shohei Ohtani」というブランドを完全に確立しました。サイ・ヤング賞も十分に狙えると思います。

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