野村謙二郎氏 広島・コルニエルはいい意味でイメージを覆した

[ 2023年4月22日 07:01 ]

セ・リーグ   広島0―1DeNA ( 2023年4月21日    マツダ )

野村謙二郎氏
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 【野村謙二郎 視点】広島・コルニエルは、いい意味でイメージを覆してくれた。アバウトでもストライクゾーンに投げられている。150キロ台はほとんどがツーシームで、見たところフォーシームは2~3球。途中から交えたフォークにしてもある程度は制球され、空振りを奪えていた。大合格点と言っていい。

 ただ、一つだけ言わせてもらうと、打者走者を出塁させた際の投球には工夫の余地がある。先頭打者の佐野から連続四球を与えて失点した8回。送りバントの構えをする京田には、明らかに体重が軸足に乗っていない状態で投げ、抑えが利かなくなっていた。

 真面目な性格。走者が出たらクイックで…と教わっている。それが頭にあったのか、早く投げないといけないと投球モーションばかりに意識がいき、軸足に乗らない投球になった。それが、突如ストライクが入らなくなった原因と見受ける。

 走者を置いた場面で走らせず、軸足に体重を乗せて投げる。両方できればいいが、一度には難しいなら、走る選手ではないという条件下で、投手コーチなり捕手なりが“ここは走らないから大丈夫”などの声掛けをするのも手だと思う。 (スポニチ本紙評論家)

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2023年4月22日のニュース