阪神・青柳どうした…今度はプロ最短KO 前回5失点の雪辱期したマウンドも、得意球さえず逆転許す

[ 2023年4月22日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神1―4中日 ( 2023年4月21日    バンテリンD )

<中・神>3回、KOされベンチに戻り、力ない表情でグラウンドを見つめる阪神・青柳(撮影・椎名 航)
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 雪辱を期したマウンドでも阪神・青柳は打たれた。2回2/3を7安打4失点。先発でイニング途中のKO試合としてはプロ最短の屈辱だ。試合後は「打たれた。(それ)だけかなと思います…」と言葉少なに振り返った。

 序盤から得意球のツーシームを中日打線に捉えられた。味方が1点を先制して迎えた初回。1死一、二塁から4番・石川昂に右前適時打を浴び、なおも2死一、二塁から溝脇に右翼フェンス直撃の適時二塁打を許して、あっさりと逆転された。

 「打たれたのは全部ツーシーム。ここ2試合は打たれている球種が一緒なので」

 続く2回も2死から中前打と四球でピンチを広げ、アルモンテに右前適時打された。3回2死一、二塁では投手の小笠原に初球を中前へはじき返され、岡田監督からタオルを投入された。失点の場面は全て逆球。本来の制球力とは程遠かった。

 前回14日のDeNA戦では4回2/3を8安打5失点で今季初黒星。野手陣の好守に応えられなかったエースに、岡田監督は「今年一番しょうもないゲーム」と厳しい言葉で奮起を求めた。だが、復調の気配を示すどころか、2戦続けての背信投球に「いや、(ずっと)良くないよ。コントロールよ。まずストライク入らんかったら勝負できひんわけやから。最多勝2年(連続)のピッチャーにストライクが入るように練習せえとは言えんやろ」と苦言を呈した。1軍で使い続けて復調を待つのか、と問われると「いや、それは分からへんよ」と、今後も乱調が続いた場合については含みを持たせた。

 ただ、佐藤輝と同様、青柳の活躍なくして「アレ」は見えてこない。次回登板に向けた修正へ。右腕は「次があれば、そう(修正が必要に)なると思う」と悔しさを押し殺した。エースの真価が問われている。(石崎 祥平)

 ○…青柳(神)が2回2/3、4失点で降板。先発登板では21年10月26日、中日戦(甲子園)2回1失点に次ぐ2番目の速さ。ただ前回はリーグ優勝の可能性が残るシーズン最終戦で、2回裏の得点機で代打を送られた戦略的な降板。投球中に失点を喫しての降板では今回が最速だ。

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2023年4月22日のニュース