先発のダルビッシュ「日本は最後かもしれないと思って投げた」 3回3失点ながら勝利投手

[ 2023年3月11日 00:22 ]

WBC1次ラウンドB組   日本13―4韓国 ( 2023年3月10日    東京D )

日本代表・ダルビッシュ
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 第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンドB組は10日、東京ドームで行われ、日本は韓国と対戦した。侍ジャパンはダルビッシュ有投手(36=パドレス)が先発したが、3回、48球を投げ3安打3失点(自責2)で降板。それでも、味方がすぐさま逆転してくれたことで勝利投手となった。

 9日の中国戦は8―1で中国に勝利。韓国戦に勝てば準々決勝進出にまた1歩近づく一戦。日本ハム時代の11年以来、12年ぶりとなる日本のマウンドで、ダルビッシュは2回まで完全に抑えたが、3回先頭のカン・ペクホに外角高め直球を左中間二塁打される。そしてヤン・ウィジをカウント1ボール2ストライクを追い込みながら、6球目の内角を狙ったスライダーが甘く入って左越えへ2ランされた。さらにキム・ハソンの三塁ゴロを村上が悪送球で出塁を許すと、イ・ジョンフに右前適時打され、この回3失点となった。

 試合後の会見では「日本で投げることが十何年ぶりなので、特別に感じて投げていました。生まれ育った場所。こういう機会はもうないかもしれない。最後かもしれないと思って投げていました」と振り返った。自身の投球については「今年初めての試合だったですけど、球速もそこそこ出ていましたし、最初の試合にしては良かった。スライダーの曲がりであったりとか、ストライクもそこそことれた。ただ、3回に点を取られたところは、、スライダーが甘く入った」と語った。

 ダルビッシュは大リーグの規定で2月下旬から4試合が組まれた壮行試合には登板できず、2日の中日との合同練習で打者を相手に登板してから中7日で迎えた。

 ダルビッシュは09年の第2回大会、2次ラウンドの韓国戦に先発したが、5回4安打3失点で敗戦投手となった。決勝の韓国戦では9回から登板。2回1失点だったが、10回にイチローの決勝中前打で胴上げ投手となった。世界一を知ると同時に韓国の強さも肌で感じていた右腕。14年の時を経て世界一へ導くために、次戦はもっと大事な登板となる。

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