ダルビッシュは3回3失点で降板 3回に先制2ラン許す 不完全燃焼の日韓戦登板

[ 2023年3月10日 20:36 ]

WBC1次ラウンドB組   日本―韓国 ( 2023年3月10日    東京D )

<日本・韓国>3回、2ランを浴びるダルビッシュ(撮影・白鳥 佳樹)
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 第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンドB組は10日、東京ドームで行われ、日本は韓国と対戦した。侍ジャパンはダルビッシュ有投手(36=パドレス)が先発したが、3回、48球を投げ3安打3失点(自責2)で降板。2番手には今永昇太投手があがった。

 9日の中国戦は8―1で中国に勝利。韓国戦に勝てば準々決勝進出にまた1歩近づく一戦。日本ハム時代の11年以来、12年ぶりとなる日本のマウンドで、ダルビッシュは韓国の1番打者、エドマン(カージナルス)に対する初球、136キロスライダーを投げ込むと、大観衆からどよめきの声も起こった。エドマンを二ゴロ、キム・ハソンを遊ゴロ、イ・ジョンフを左飛の12球で3者凡退に仕留める絶好の立ち上がりをみせた。2回もスライダーを主体に安定して投球で3者凡退に抑えた。

 3回に初めてピンチを迎えた。先頭のカン・ペクホに外角高め直球を左中間二塁打される。そしてヤン・ウィジをカウント1ボール2ストライクを追い込みながら、6球目の内角を狙ったスライダーが甘く入って左越え2ランされた。さらにキム・ハソンの三塁ゴロを村上が悪送球で出塁を許すと、イ・ジョンフに右前適時打され、この回3失点となった。

 大リーグの規定で2月下旬から4試合が組まれた壮行試合には登板できず、2日の中日との合同練習で打者を相手に登板してから中7日で迎えた。

 ダルビッシュは09年の第2回大会、2次ラウンドの韓国戦に先発したが、5回4安打3失点で敗戦投手となった。決勝の韓国戦では9回から登板。2回1失点だったが、10回にイチローの決勝中前打で胴上げ投手となった。世界一を知ると同時に韓国の強さも肌で知る。14年の時を経て、再び宿敵を相手に腕を振った。打線が3回裏に4得点して逆転。次回登板ではもっと大事な試合が待っている。

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