侍・佐々木朗希「3・11」チェコ戦先発 陸前高田出身、特別な日に「まずは自分のピッチングに集中」

[ 2023年3月11日 00:04 ]

WBC1次R<日本・韓国>試合前、大谷(右)とタッチを交わす佐々木朗(撮影・光山 貴大)
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 第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンドB組は10日、東京ドームで試合が行われ、日本は韓国とナイターで対戦する。侍ジャパンの佐々木朗希投手(21=ロッテ)は11日のチェコ戦先発へ向け、最終調整を行った。

 「ここ2試合、緊張感のある中で試合が見れているので、その中で明日、いいパフォーマンスが発揮できるようにしたいと思っています」と意気込み。

 宮城とキャッチボールを行った佐々木は、他の選手同様に大谷、ヌートバーのフリー打撃を見入った。グラウンドから引きあげる前には、宮城、大勢とともに東京ドームのマウンドに上がり、振りかぶる動作で感触を確認した。

 佐々木にとっての国際大会デビューは3月11日という特別な日となった。陸前高田の生まれ。2011年3月11日、9歳の朗希は東日本大震災による津波で父・功太さんと祖父母を失った。秘める思いを、そして日本チームのために腕を振る。「まずは自分のピッチングに集中して、その中で、いいパフォーマンスを、そして良い結果を出せるようにしたい」と力を込めた。

 ここまで順調に調整を重ねてきた。最終調整登板となった4日の中日との走行試合では、先発して3回1安打無失点、3奪三振。自己最速を1キロ更新し、大谷翔平投手に並ぶ日本選手最速となる165キロをマークした。日本を勝利に導く投球、さらに世界を驚かせる時が来た。

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