西武・山村 対外試合9試合目でチーム1号 松井監督「非常にいいアピール」

[ 2023年3月10日 05:30 ]

オープン戦   西武8-1中日 ( 2023年3月9日    ベルーナD )

<西・中>5回、ソロを放つ山村(撮影・久冨木 修)
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 明るい未来を予感させた。西武の高卒3年目内野手・山村が、1発を含む3安打4打点の大暴れ。対外試合9試合目でのチーム1号となった。

 「やってやるという気持ちで臨んだ。結果が出て良かった」

 1軍合流したこの日、即「9番・遊撃」で先発出場。本拠ベルーナドームでの1軍戦も初出場だったが、躍動した。まずは5回1死。中日先発・松葉の初球スライダーを迷わず振り切ると、右翼席へ1号ソロ。6回は2死一、二塁から一塁線を破る2点適時三塁打。8回無死二、三塁からも左前にボールが転々とする間に適時二塁打とし「チームテーマが走魂なので、ツーベースにできたことは、凄くチームとしてもプラス」と胸を張った。

 単打が出ればサイクル安打の活躍。プロ1年目から2軍監督として指導してきた松井監督は「素晴らしい打撃と走塁。非常にいいアピールをしてくれた」とご満悦だ。

 名門の東海大相模(神奈川)では1年秋から4番に座り、高校通算49本塁打。「左の坂本(巨人)」と期待を受け、20年ドラフト3位で入団した。1年目は2軍で85試合に出場し、いきなり6本塁打。昨年は同60試合で打率・297と着実にパワーアップを続ける。

 1月の自主トレはWBCに出場している源田と汗を流した。名手がチームを離れる中で、遊撃の守備では1失策と課題を残したが「本戦で“たまらん”プレーをたくさん見て勉強したい」と意欲的だ。
 まだ20歳の未来の侍候補。「憧れる場所なのでいつかは立ちたい。まずは目の前の一試合を必死にやっていきます」とアピールを続ける。(福井 亮太)

 ◇山村 崇嘉(やまむら・たかよし)2002年(平14)9月28日生まれ、東京都世田谷区出身の20歳。小1で野球を始め、中3時には武蔵府中シニアでジャイアンツカップ8強入り。U―15日本代表でアジアチャレンジマッチに出場した。東海大相模では1年夏からベンチ入りし、2年夏の甲子園に出場。入団会見で自身の丸顔をアンパンマンと紹介。1軍出場なし。1メートル83、86キロ。右投げ左打ち。

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