【侍ジャパン・ライブ解説】中村武志氏 韓国は得点すると守りに入る国民性…3回逆転は予想できた展開

[ 2023年3月10日 20:52 ]

WBC1次ラウンドB組   日本―韓国 ( 2023年3月10日    東京D )

中村武志氏
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 ウェブサイト「スポニチアネックス」では「侍ジャパン・ライブ解説」と題し、リアルタイムで解説します。WBC1次ラウンドB組で初戦の中国に快勝した侍ジャパンは宿敵・韓国と対戦。中日などで活躍し、韓国プロ野球でもコーチを務めた本紙評論家の中村武志氏(55)が先発したダルビッシュの投球や、DHで出場した大谷の打撃などを徹底分析します。

 正直言うと、こういう展開も予想していた。韓国が3点先制したが、韓国は得点すると守りに入る国民性もあるので、日本はそこをうまくつけた。まだひと波乱、ふた波乱あるかな。

 ダルビッシュの先発に対して、中村がマスク。これは有りかなと思った。韓国打線を変化球で揺さぶる狙い。セ・リーグの捕手である中村は、直球勝負が多いパ・リーグの捕手と違い、投手の変化球を引き出すことがうまい部分もある。ダルビッシュにもスライダーを多投させて、韓国打線をかわす方向性だった。

 ヤン・ウィジに打たれたホームランは、うまくバットが回転した。あの場面で彼は右方向を意識していたはず。引っ張りは考えてなかったが、スライダーがきて、うまい具合に体が回転した。それによって先制したが、それがまた韓国を「守り」に入らせるという、なんとも面白みのある展開になった。

 日本はここからは、機動力勝負が需要になる。終盤は韓国は投手力が落ちる。足が使える日本の武器を、どんどん使っていってもらいたい。

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2023年3月10日のニュース