【甲子園】涙の鳴門エース・冨田「またどこかで対戦したい」 近江・山田と好投手対決で敗れる

[ 2022年8月7日 21:02 ]

第104回全国高校野球選手権 1回戦   鳴門2-8近江 ( 2022年8月7日    甲子園 )

<近江・鳴門> 初戦敗退に終わり、涙を浮かべながら引き揚げる鳴門・冨田 (撮影・後藤 大輝)
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 3年ぶり14度目の出場となった鳴門は、今春選抜大会準優勝の近江と7日に1回戦を戦い、2-8で敗れた。全国屈指の実力を持つ左腕エース・冨田遼弥投手(3年)が踏ん張れなかった。

 4回には1死満塁のピンチで連続三振を奪うなど力投したが、1点差の5回に山田への申告敬遠後に、2本の適時打を許して逆転。6、7回も失点するなど、7回で144球を投げ、14安打8失点。8回からは中堅に守備位置を変える悔しい結果となった。

 「カウントを取りにいった球を見逃さずにとらえられた。相手の山田からは点を取れないので、最少失点におさえたかった」と悔しがり、5回の申告敬遠の場面については「1点を争う展開。決断は仕方ない。疲労感はなかったけど、真っすぐが高めに浮いた」と肩を落とした。

 徳島大会は全4試合、計28イニングを完投。春の選抜大会では、初戦で大阪桐蔭と激突し、敗れはしたが8回3失点(自責2)に抑えて一躍脚光を浴びた。今大会では近江・山田との「好投手対決」で注目を集めたが、あえなく敗戦。「センバツ優勝校、準優勝校とできていい経験。投げ切れたボールは通用していた。投げきることが重要だと思った。ピンチでも山田はしっかり自分に自信を持って投げきっていて、そういう部分が違う。将来的にはまたどこかで対戦したい」と、山田との“再戦”を夢見ていた。

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2022年8月7日のニュース