【甲子園】鶴岡東・土屋 31年ぶり大会1号、2号連発に「入ってくれて良かった」 盈進下し初戦突破

[ 2022年8月7日 18:18 ]

第104回全国高校野球選手権 1回戦   鶴岡東12ー7盈進 ( 2022年8月7日    甲子園 )

<盈進・鶴岡東>7回1死、鶴岡東・土屋は左越えにソロ本塁打を放つ (撮影・後藤 大輝)
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 3年ぶり7度目出場の鶴岡東(山形)が48年ぶり3度目出場の盈進(えいしん=広島)と対戦。12‐7で下し、初戦突破を果たした。2番・土屋奏人内野手(3年)に2発の本塁打が飛び出した。

 12安打12得点で打線が爆発した。初回から盈進のエース・向井を攻め立て、4点先制。2回には2番・土屋が、夏の甲子園で1700号となる左翼席への2ランを放った。以降も、4回まで全イニングで得点。7回には、土屋と4番・前田にソロ本塁打が飛び出した。同一選手が大会1、2号を記録するのは、1991年の明徳義塾・津川以来31年ぶり。山形県勢での1試合2発は史上2人目。1試合でチーム3発は山形県勢最多タイと記録ずくめの試合となった。

 しかし、1番の武田虎白外野手(3年)が担架で運ばれるアクシデントもあった。武田は初回に内野安打で出塁。その後1死一、二塁で二塁走者となった場面で、盈進先発・向井のけん制球が背中付近に直撃。審判がすぐに駆け寄ったが、武田は痛みで動けず、担架で運ばれた。

 佐藤俊監督は「難しい展開だったとは思うんですけど、最後まで落ち着いて頑張ってくれたなと思います。選手に感謝したいです」とコメント。「前半、上手く得点を重ねることが出来たんですけどやはり、盈進高校さんが粘り強い攻撃をされてきたので、崩れるかなと思いながらそういう中でも、うちの選手も落ち着いて追加点をとってくれた」と振り返った。

 7回に飛び出した2本の本塁打については、「私もびっくりして、嬉しくてすごいなと思いました。途中、足のつる選手がいたり色々あったと思うんですけど、勇気づけられたホームランだったと思います」と称賛。守備で2失策だったことには、「ミスも出たんですけど、良い所も悪い所もそれも含めて高校野球なのかなと思って、選手たちは最後まで粘り強く頑張ってくれたなと思います」とした。

 1試合2発の大活躍を見せた土屋は、2回2ランについて「先発の小林が頑張っていたので、強い気持ちで打席に入りました。感触が本当に良かったです」とし、7回ソロには「最初はレフトフライかと思ったんだけど、入ってくれて良かった」と安どの表情を浮かべていた。

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